ストックホルムからカルマルに向っていた
途中でローカル線に乗り換える
座席はほどよく埋まっていた
草原の中を走っていく
時々、羊がのんびりと草をはみ
平屋の家が点々と建っていた
駅が近くなるにつれ家が増えていく
けれど、いたって静かでのんびりとしている
おだやかな初夏の昼さがり
澄んだ空とさらりとした空気
ここの太陽はなんだか一層透明な感じがする
相席の女の子は、iPodで音楽を聞いていた
窓から涼しい風が入ってきて
気持ちがよくて、眠たくなった
前の方の席で、子供を連れた女の人が
歌を口ずさんでいた
“風の谷のナウシカ”に出てくる曲
らん らんらら らん らん らん
らん らんらら らん
音が風景に溶けていく
ここは、どこの国だったろう
はねを忘れた天使が、はしゃぎながら通路をかけていく
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