2012/12/27

本が出ました

昨年に、取材を受け刊行していただいた
雑誌『陶工房』の中の「若き匠の仕事術」

取材の時の様子→2011.9/29付けの日記

陶工房 No.63
 



そのコーナーが、再編集されて単行本(大型本?)として発売されました

人気作家15人の陶芸技法』(誠文堂新光社)
内容紹介(Amazon.co.jpより)
本書は、季刊『陶工房』にて好評連載中の「若き匠の仕事術」で紹介した、感性豊かな15人の陶芸家独自、または得意の技法をわかりやすく紹介するもの。彼らの長年の経験によって得られた技法やコツ、素材やレシピを公開します。

・紹介する陶芸家(予定)は、杉沼里美(泥彩・角皿)、百田輝(化粧・上絵・角皿)、アロン・サイス(織部・黄瀬戸・花器)、鈴木卓(鋳込み・急須)、深谷泰(蹴轆轤・香炉)、大隈美佳(下絵・ポット)、上瀧浩一(布染彩磁・鉢)、勝村顕飛(線象嵌・マグカップ)、小枝真人(染付・皿)、鈴木陽子(赤絵・マグカップ)、渡辺国夫(上絵・銀彩・カップ)、ふくちあやこ(色絵) 、藤井隆之(彩磁吹墨)、橋詰正英(釉描加彩)以上15人。


私だけ、まったく人気じゃない・・・のが、気がかり

出版社の方から、本を送っていただき、見たのですが

面識はないけれど一方的に好きな作家さんたちと、一緒に載せていただいていて
なんか、嬉しいやら、恥ずかしいやら
・・・穴に入ってしまいたいやら

ありがとうございました

一生に一度だと思うので、大目に見てやってください


まだ中身はパラパラとしか見れていないのですが、
(百田さんの特集は、昨年の取材前に頂いていたので熟読済みですが)
なんか、他の人のを見るのは面白そうだなと、わくわくしています





それぞれの作品の技法や作り方はもちろんのことですが、
作家さんのインタビューもありますので
なかなか、面白いと思います

私のところは、スッピンで写っていますから、面白いのはそれくらいですね


あと巻末に、各作家さんの作品の取り扱いショップものっています

私の取り扱いショップは、CASAICO(青森)さんです。
ここのお店は、私の大学時代の先輩で、漆作家のサイコさんとカサイさんがやっているお店です。
年末から店内改装が入り、年明け(1/8~)リニューアルオープンするそうなので、是非足をお運びください

2012/12/25

白と青と赤

旅行から帰ってから、割と直ぐの
展示の打ち合わせをしていた時に、

話が一段落してから
そういえば…といって、
とてもよかったと勧められた映画があった

『アレクセイと泉』



知っている人も多いと思うけど

私は、その時に、はじめて聞いて、

別の人に、本も、とても良いよ、と言われて
本があることも知った

写真絵本みたいになっている

写真家の本橋さんが、本の写真はもちろんだが、
ドキュメンタリーの映画の方の監督もされている

××××××

ベラルーシの小さな村の話
55人の老いた村人と、1人の若者の話
そして、その村に住む、人、動物、植物にとって生命の源になる大切な泉の話

世界のほとんどの人が、名前を知ることもなく、
静かに温かく堅実に一日を送り、土地に森に優しく感謝して、人生を過ごしていた人たちが、
ある日のある時点から、世界のほとんどの人が知ることになった土地の話

なかなか、映画のレンタルもないようだから、
もし、持っている方がいたら、かしていただきたい

お声がけください、おねがいします

××××××

もう、10年以上前に新聞の新刊書評で見つけて、チェックしていた本があった

米原万里著の『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』


その割とすぐ後に、図書館で見つけて借りたのだが、
何故か読まずに、期限がきて、かえしてしまった

それから、5年後、米原さんが、若くして亡くなられた
まだ50代じゃなかったかな

その時も思い出して、また、図書館で借りたが、何故かまた読まずに返してしまった

で、今回、違う本を探していたら、たまたま目に入ったので、再度借りた

3度目の正直で
今回はちゃんと読んだ

××××××

10年越しの期待を裏切らず、とても面白かった
なぜ早く読まなかったのだろう

私の学校教育は、古代中世史は、よくやったのだが、近現代史は急ぎ足だった気がする
それに、面白さも、古代中世史から比べると、あまり感じなかった

華々しい革命や争いも、近代兵器の登場で殺戮が量産化され、感情の波もなく、淡々と惨さや卑劣さの記述も詳細化して

人間の中にある剥き出しの残忍さの記録の様で、
自分の中にも、それがあるのかと思うと、怖くて知りたくなかった

だからか、恥ずかしいことに、あまり、知識がない

実際、この本を読みながら、なんとなくあの頃ニュースの映像をチラチラ思いだすだけで、
鮮明な記憶としては、なかった

なので、それが私の生まれてからの話であることに、余計、衝撃を受けることが多かったし
頭では、知識では、わかっていたことだけれども、
自分が何不自由なく生活してきたその横で、自分ではどうすることもできない外的な大きな何かにより生死の境にいるのが、
自分となんらかわらない等身大の人たちであることに、何とも言えない気持ちになった


そして、この本には出てくるユーゴスラビアは、現在ではもうない

××××××

小さい時に流れていたニュースで、今でも思い出すのは

灰色の空をバックに、高揚した多くの若者が冬着のいでたちで、
落書きされつくした壁の上に立ち、旗を掲げ、雄叫びをあげ
そしてある者は、その壁を金づちで叩き砕こうとしている映像

そして、夜空にピンクや緑の発光したミサイルが飛び交う映像

それを、夕飯食べながら、ぼんやり見ていた

日本は平和だった
だけど、私が産まれてからも、世界は激動しつづけていた

昨日もシリアでは、空爆で、数多くの犠牲が出ている

××××××

だいたい抽象的な人類の一員なんて、この世にひとりも存在しないのよ。誰もが、地球上の具体的な場所で、具体的な時間に、何らかの民族に属する親たちから生まれ、具体的な文化や気候条件のもとで、何らかの言語を母語として育つ。どの人にも、まるで大海の一滴の水のように、母なる文化と言語が息づいている。母国の歴史が背後霊のように絡みついている。それから完全に自由になることは不可能よ。そんな人、紙っぺらみたいにぺらぺらで面白くもない

(本文より抜粋)

××××××

すごく暗い話でも、世界を嘆く話でもないです
そして、小説ではなくて、ノンフィクションです
「事実は小説より奇なり」という言葉があるが、この本のことを言うんだろうと思う

面白いというと、語弊があるのかもしれない
でも、息継ぎせずに一気に読める感じがする

この本も、やはり読んでもらいたいです

本当に、早く亡くなられたことが残念でならない


願わくば、仕事納め

年始の展示の搬入のための梱包中
年内、最後の搬入

ネコがテーマのグループ展に出す為に、ネコの童話を探していた

以前に描いたことのある童話は、

ねことねずみのともぐらし
ブレーメン
長靴をはいたねこ
大きなかぶ
不思議の国のアリス
ピーターパン(ネコ出てこないですが・・・)

それ以外に
フクロウとねこ、というのを見つけた
あと、ネコとキツネ
『ネコとキツネ』という話

 


2013年1月2日(水)~1月23日(水)
9:30~18:00/最終日は17:00迄

もえぎ城内坂店 ギャラリーM's

 
 

もえぎ城内坂店
〒 321-4218
栃木県芳賀郡益子町城内坂150
TEL : 0285(72)6003
FAX : 0285(72)5008

益子もえぎホームページ:http://mashiko-moegi.com/ 


ミッドナイトエクスプレス

毎年、楽しみにしているラジオ
一年に一度の沢木耕太郎のMIDNIGHT EXPRESS

今年した旅行の場面が懐かしく思いだされて

あぁ、楽しかったな
また行きたいなぁ、と胸がうずいた

言葉がしゃべれない旅行は
言葉がしゃべれる旅行では味わえない感覚と思い出と出会いがあったと思う

人の親切も、ひとしおに感じることができたし
通じあえた時の気持ちは、飛び上るほどうれしかった

旅行中は、もっと深く話せないこと、感謝の気持ちが一辺倒になってしまうことに歯がゆさを感じて、しゃべれることに焦がれたけれど

しゃべれない旅行もいいと思う
しゃべれない間に色んな所に行ってみるのも、おつだと思う

若い人が、色んな場所へ、たくさんの素敵な旅に出ることを祈って

Merry Christmas!!






2012/12/21

コぺル君と

好きだったけど、近年読んでいなかった作家の本が、飲んでいる時に話に出て

あぁ、ずいぶんと読んでない間に、何冊も出ていたんだ、と、びっくりした

あの時は、好きな作家たちの新刊がいつ出るんだろうと恋焦がれるように首を長くして待っていたのに
いつのまにか、待っている間に、他のことに気を取られて、高熱もすっかり引いてしまっていたようだ

学生の時までは、よく読んでいた本も
あれよあれよという間に、全くといっていいほど遠のいていた


そんなわけで、

『僕は、そして僕たちはどう生きるか(梨木香歩著)』 を読んだ

××××××

すごくザワザワする内容だった
内容が衝撃的だった、というわけではないのだが

飲んでいた時に話していた内容とか、今の社会風潮もあいまって、どうもザワザワが収まらず

そして、その本を出している出版社の関係もあって
ちょっと気になることがあって、そのことについて読み終わってから調べてみると、簡単にネットでヒットした

やっぱり思った通りで、心のザワザワが少し大きくなった

作中で、問題として話題に上がった本があるのだが、もちろんタイトルは変えてあるのだが

それが、どうやら、
2か月前にたまたま図書館で見つけて、
すっかりハマって1週間くらいで10冊ほど読んだ本(よりみちパン!セ)のシリーズから出ている、1冊のようだ

こないだ読んでいたのは、自分が興味がある著者のだけピックアップして読んでいたのと
もともと、小説が好きで、エッセイや新書の類はちょっと苦手なのもあって、
それからは読んでいなかったのだが

気になったので、
つづけてネットで、図書館の蔵書検索をして、その問題の本とやらが置いてあるか調べると
3つある市の図書館には、置いていなかった
もしかした、ほとんどの図書館から、その本だけが、もうないのかもしれない

もちろん、問題になっているのに置いてあったら置いてあるで、問題であるとも思うけど
・・・それを問題と考えること自体を、問題視する人たちもいるよう

前もって知識がある分、完全に偏った目で見てしまうこと前提で、読んでみたくもあった

×××××

そもそも、梨木さんが本文に触れていた本が、その問題になっている本のことだったのかは、実際わからないけれども、
『よりみちパン!セ』シリーズのことを新聞で推薦されていたこともあったそうなので、
その中の1冊だけがそうなってしまったことにきっと心痛めているだろうなとも思った

×××××

『僕は、そして僕たちはどう生きるか(梨木香歩著)』 を読んでから
関連本として、
『君たちはどう生きるのか(吉野源三郎著)』 を読んだ



そして、何十冊も並ぶ『よりみちパン!セ』の棚を見ていると
梨木さんの本に、命の授業の話がちょっと出てきていたこともあって
『いのちの食べかた(森達也著)』というタイトルが気になったので、それも読んでみることにした


×××××

その三冊とも、本当にとても良い本だった

梨木さんの本は、2007~2009年に連載していたもの
吉野さんの本は、1935年に出されたもの
(時代背景として1931年に満州事変が起き、1937年に盧溝橋事件が起きている)
森さんの本は、2004年に出されたもの

なのに、今読むと、まさに、心がより一層敏感になっている内容だった

吉野さんの本にいたっては、あの時代背景下で出された本とは、にわか信じられないくらい

その3冊とも、実はヤングアダルト文庫ないしは児童書なのだ
けど、これ、本当に大人が読んだらいいと思うけどな

この本たちを読んで、何を思い、考えるか
人それぞれ違うのだろうけど、今、読んだらいいのに
考え続けて、そして、知ることから、目をそらさないこと、と本は訴えていた気がする

梨木さんが、吉野さんの本をベースに書かれているから
上記二つは、そもそも共通していて当然なのだが
(登場するのが、コぺル君とおじさん、というのも共通している)

最後に読んだ『いのちの食べかた』は、食肉に関する知識も入れておこうとおもって、たまたま手に取ったのに

その内容までもが、かなり共通していることにちょっと驚いた

×××××

 再度言っておくが、
よりみちパン!セは、内容も、取り上げ方も、やっぱり面白いと、私は思う
私が読んだ本は、著者の個人的意見や皮肉を、ひっくるめて面白かったし
世界や人に対する優しさも、伝わってくる内容が多かった
大人が読むと、より楽しめる気もする

ただ、その問題の1冊については読んでないことと、そして、その著者に対する知識もないので(ネットの受け売りの知識は、入ったが・・・)何とも言えないのが残念である

×××××

群れが大きく激しく動く
その一瞬前にも
自分を保っているために

(『僕は、そして僕たちはどう生きるか』冒頭より抜粋 )

×××××

この本、教えてくれてありがとう

2012/12/17

久しぶりに

選挙の結果が気になるところだが

会いたかった人が来てくれたので、ゆっくり話したくて
搬出の後に。

何故か、座るとバングラデッシュ人(たぶん)の店員さんが二人、目の前に
ななめ前のテーブルで立ち飲みしていたのは、
欧米人が数人
焼き鳥屋で国際的

なんか最近、すごく会いたかったから、会えてよかった
ありがとう


 

搬出

選挙してから、
搬出へ
 
荷物は手で持ち帰り
姉のベトナム土産のカゴで。

何故かこのカゴ、数種類持っている・・・
 
伊藤さんは車で、お疲れ様でした

2012/12/15

お菓子の街へ

mujiのお菓子の街
こんな町に住んだら、すぐに糖尿病になりそう
奥には不思議な森がある

ぼーっと歩いていると、
すごい・・・

3度見してから、ぼーっと眺めてしまった

pradaでモデルデビューしたのか
あいかわらず格好良すぎ

 

オンナのカラダ

就職するための活動を、就活
結婚するための活動を、婚活

というように、
妊娠するための活動を、妊活というらしい


××××××

女の人って不思議で
ある一定の年齢から、急に身体を整え始める
実際行動にしてもしなくても、自分の体について考え始める

ちょうど、外見ばかり気にする歳が過ぎたくらいから、自分の内面に目を向け始める

新しい命を宿す宿さないにかかわらず、本能的に母胎を守る習性なのかもしれない


しかし、時々、
身体のため健康のためとやっている、自然何ちゃらとか食事療法とかを力み過ぎて
おい・・それ、つらくないか?と、完全に見失ってしまったかのように見えたりする

良し悪しにかかわらず、大半の女の人は、
物心ついた時から内外ともに、わが身を磨く努力を怠らない、偉大な努力家であると思う

(だが、実のところ、昔からそうゆう人を少し引いて見ていたふしがあったのだけれども・・・)

××××××

無から始まった空洞に、脈打つ自分以外の意思を持つ個体が出来上がり、徐々に育ち大きくなる
それが、過去から未来にかけて、脈々とマトリョーシカの入れ子みたいに続いていき、無限の連鎖になる

生命の発生(誕生)は、思考だけならば、たしかに、面白く、興味がある

ヘソが管になり、つながり
子宮が保育器になり、
肉や水が緩衝材となる

食べたものが、そのまま自分以外の違う生物の栄養にもなり
自分の負の環境が、そのままふりかかる

そうこうしている内に、
ミジンコかエイリアンのような変てこな形から、なんとなくそれなりの形(やっぱり変てこだけど)になる

だが、それ以上になると、興ざめしてしまう

××××××

だが、もう、本当に何かの陰謀かってくらいに
毎日のように、周りの友達や知人が妊娠し出産している
そういう年なのだろう

では、なぜそんなにも、みながこぞってしはじめた妊娠出産について、
自分だけが、微塵も興味が持てないのかを探ることに、興味が出て

機会があったので、有名な助産師の松が丘助産院の宗先生のお話を聞きに行く

三つ子ちゃん

まだ子供でいたい自分にとっては、それに対する関心はあまり変化はしなかったが
穏やかな顔をされた愉快な先生で、妊娠にかかわらず面白い話を聞かせていただいた

だけど、
やはり、私なんかより、当事者の友人らに聞いてもらいたい話だったなとも思った

子供は、相変わらず大の苦手だが、
どの国の誰の子に関わらず
世に生を受けた命が平等の価値であるべきだと思いたいし
腹から出て来たからには、世界を怨むよりは、何かを愛おしく思える人生を歩んでもらいたい
と常々願っている

その最初の器となるのが、母胎であり、また、家族であると思う


だが、結局そんなにツベコベ堅く考えずに

産んじゃえばいいのよと、産んだらすごいわよ、面白いわよ、感動するわよ
大変だとか、自分の時間がなくなるだとか、やりたいこと出来なくなるなんて、そんなの大ウソよ、世界が広がるし、人生も広がる、仕事の能率もあがったし、頭も良くなるのよ
それに自分が今まで欠けてたなんて思ってもいなかったけど、欠けてた所が補われて、何か自分が満たされる感じがした、と
ケラケラ笑いながら話す姿に、拍子抜けする

仕事をしていたので妊娠や出産に、最初は、マイナスなことしか考えていなかったらしいが、
妊娠出産子育てをしたら、なんだ、みんなこんな楽しい良いことを隠してたんだ!と思ったらしい

だから、つべこべ考えずに、いい人がいたら、すぐに妊活すること!
もう、とにかく妊娠しなさい!それから結婚するでいいのよ!
晩婚化している現代において結婚してから作るなんてむしろ大変なんだから、作ってから結婚すればいいのよ!
と愉快に話される

××××××

まずもって、全てのオンナの人に

身体を冷やさず、温めること(冷えは、心の冷えにもつながる)
なるべく早く寝ること(10時には!朝早く起きて、自分の時間として使えばいいと)
食べ物に少しだけでも気にかけること(野菜を中心にした和食がやはり一番よいと)
近い人から大切にすること(まずは、自分の心や体 > パートナーや家族 > 友達 の順)


妊娠したい人や、している人は、特に体を冷やさないことと、就寝時間に気を付けてほしいとのこと

××××××

そして、誰の子に関わらず、子供を育てるということに躊躇しないで、積極的に接してほしいと
連れ子でも、養子でも、乳母でも、兄弟姉妹の子供でも、子供という存在を自分の生活に受け入れてみてくれと
あまり深く思い悩まずに、その生活に飛び込んでもらいたいと

××××××

話を聞いて思ったのだが、
ウチの父の生活パターンが、妊娠したい女の人にもっとも良い生活リズムだった


妊娠した瞬間に、自分の生きている時間を超えた過去と未来がつながる感じなのかな

自分の時間に満たされて、その続きの線を描いてみたくなった時に、きっと興味が持てるのだろうと、なんとなく思った

色んな情報が錯綜する世の中で、健康とか身体に良いとかされる療法や用法が各々で声高に推奨されている
あの先生は、これが一番良いと言っていたが、この先生は、それが一番良くないといっていた
ということに、出くわすことも多い

それに、自然何チャラとか、食事療法や、なんとか運動を真面目にやっている人ほど
ひどくつらそうだったりして、やめた方が、健康に良いんじゃない?と思ってしまう


ゆるく力が抜けている方が、何をしたかよりも素敵な楽しい人生をおくれるんじゃないかと、
ふわ~と愉快にお話しされる先生の肩越しに、井草の香りを嗅いだ気がして、そんなことを思った


移動遊園地

2012/12/12

すごすぎる、須田悦弘展について その2

あれれ・・・何も飾られていない展示室へ
ここには、作品が3点あるはずだけど、
なにも見当たらない

おかしいな~とキョロキョロ探して

後ろを振り返る
 

やはり、何にもみあたらない

あそこの壁、ちょっと隙間があるな

む?なんか奥が明るい・・・

近寄ると・・・
 
すみれが咲いてます

おい・・

奥の方で、さっき女の子がしゃがんでたな・・・
と、近寄っていく

 
む・・・
なんかある・・・
 
美術館の床に、雑草が生えとる・・・

これも、まさかの木彫り・・・
・・・・悪戯にしか見えない
 
 
あと、一つ、どっかに・・・
と、振り返ると、
学芸員さんの椅子

む?
 
あれ?

・・・生えてる
 
 

・・・・・・

生えとる

木の割れ目から・・・

生えてる・・・

こちらも、木彫り・・・

もう、ちょっと神業です


すごすぎる、須田悦弘展について その1

Kくんから昨晩、メールが来て
今、須田さんの展示やってるよ!と教えてくれた

ので、さっそく本日、はりきって見に行く
 
いやぁ~、本当に面白くて
なんども展示会場内を行ったり来たり
 
Kくん、教えてくれて、ありがとう!!!

是非とも、多くの人に見てもらいたい
けど、もう今週いっぱいまで
本当におススメ

では、見れない人のために
ちょっと紹介していきます
すごいからね
 
入ると、ボックスが点々と
ボックス型の小さな展示空間
中に作品があり
世界が出来上がる

それぞれで靴を脱いで中に入ってじっくり見れるので、
チケット売り場でスリッパを貸し出してくれる
もちろん一人ずつしか入れない小さな空間です

手前の柱の様に、突然吊るされてたりもするので
気が抜けない
 
こちらは、ちょっと個性的なボックス
 中はどんな感じかというと

こんな感じで池が・・・

近寄ると・・・


ハスの花

驚くなかれ、これ、木彫りです・・・
紙レベルの薄さ、本物より美しく見えてしまう精密さ

虫に食われた葉っぱとか・・・

美しすぎる・・・


こちら、全面漆の小さな部屋なので、
反射して進むのもおっかなびっくり
かがんですり足で進むと・・・


この世のものとは思えぬ美しさ

こちらも、木彫りです

もう、ちょっと、すごすぎて意味不明です
 
 
 

増村益城展

初めて、千葉のモノレールに乗ったため
一人、興奮して窓の外を眺めたり立ったり座ったり
キョロキョロ落ち着きがなかった

強風の時とか怖すぎるよな・・・と思ったけど、運転しないか
 
天気が非常によい
後ろには千葉ポートタワー
美術館の庭に巨大な鳥の巣みたいなのがある・・・なんだろう

素晴らしかった
漆って、毎回見るたびに、
なんで漆を大学で専攻しなかったんだろうと悔やまれてならない

漆の綺麗に塗られて研がれているモノって、見ると、とろっとしてる
とろっとして、水の被膜に覆われている感じ
表面の距離感がつかめなくなる
ずっと奥に沈み込む感じ

誰かが、漆をプラスチックに間違えていた話を聞いたが
もう、キレイ過ぎて、ある意味、ガラスケースの中のそれは
プラスチックに見えてしまう

さすがの人間国宝

2012/12/10

虫歯

歯医者の待合室

外から70くらいの女の人がゆっくりした足取りで入ってきた

すると、私の前に座っていた、20後半くらいの女の子が

「〇〇先生!」と、声を掛ける

〇〇先生と呼ばれた人は、すぐには思いだせない様子だった

「覚えてないかな・・・△△です。何度か年賀状か暑中見舞いをやりとした・・・」

「あぁ、△△さんね!思いだした。あら、今日はどうしたの?今は何をしているの?」とか話はじめた

女の子の方は、私と同い年だった。
そして、年配の女性は、中学の時の先生みたいだ。

今は結婚して子供が2人いると話す女の子に、先生は目を細めて幸せなのね~と言った

まだ、教師を続けているのか尋ねた女の子に、とっくに退官したことを告げ

「もうみっともないくらいの歳なのよ」と恥ずかしそうに言った

その後、☓☓くんはどうしたとか、☐☐ちゃんはどうしたとか、知っている人の近況を話し始めた

「あの頃カッコよかった男の子たちが、みんな髪の毛薄くなっちゃって」と話す女の子
「あら。まだ、そんな歳じゃないでしょ」
と、小さく笑い合う


地元の学校に行かなかったので、私はその2人共をしらない
もし、地元の学校に行っていたら、
この瞬間、もしかしたら、3人一緒になったことにもっとお互い驚いて、もっと話が尽きなかったのかな


そんなことを考えていたら、歯医者さんが虫歯を削りながら

「・・・・ムム・・・思っていたより深いな・・・」と、ガガガガ・・・と削っていく

あががが・・・

「思っていた虫歯の8倍ありました」と、ガガガガガガ・・・・・・・・

いてぇぇぇ~~~~~~~~!!!!

久々、歯医者さんで痛い思いした

100倍じゃなくてよかった。

2012/12/08

展示初日です

本日、展示の初日

その前に

夕方に、大きな地震があった
立ち話をしていて、初め気付かなかったが
ゆっくり大きくなってきた

「あ、地震だ、大きい・・・」
と、その場に居た人が口々に言い

ガラスの作品が棚に並んでいるので
その棚を押さえて、揺れが止まるの待つ

ゆっくりだが長い地震で不気味だった
あの時みたいにくるんじゃないだろうかと
足元から恐怖がゾロリと伝ってくる

ギャラリーのある三鷹は、震度3くらいかな

帰ってから知ったのだが、
東北の方は広範囲で震度5弱で
津波警報と緊急避難速報が出て、一時、多くの人が避難したそうだ

震災の後、岩手の海がすぐ見えるところでボランティアをしていた時
少し大きめの余震が来て、津波警報が町に鳴り響いた
本当に怖くて、足がすくんだ
昼間で、ちょっとした高台にいたにもかかわらず
怖くて怖くて、軽くパニックになった

大きい地震があるたびに、町に鳴り響く津波警報
あの日、真っ黒く豹変した海を目にした人たちには
私ごときの恐怖は、比にならないだろう
今日は、とても寒かったし、日が暮れた後だった
東北の方たちの気持ちを慮ると
どうか、少しでも心が休まりますようにと、祈るばかりです



窓際の棚の半分が、私です
向かいは、客が絶えないで常に修理し続ける自転車屋さんです
暇だと、観察しています


夜はこんな感じ
ガラス張りで外からよく見えます

大学卒業ぶりに会う同期のハセ
なんとギャラリーの近くでお蕎麦屋をやっていた!
後ろのガラスに移るのは、心霊写真ではなく、
プラスチックのオブジェ作家の松尾さん
帰ろうと思ったら、コーディネーターの細田さん登場
さっそく、待ってました!と、ばかり
帰り支度をやめて、話し始める
細田さんに
「こんなに、細田さんと話すの楽しみにしてる人いないでしょ」と言うと(非常に失礼です)、
「そんなことはない」、っと一蹴された 笑