2018/07/13

ドイツ旅日記⑩ 6/13雨の日のKempten(ドイツ最古の歴史を誇る街)

ホテルの朝食風景

どうでもいいけど(ドイツ全般に言えることでもあるのだが)、
アルゴイは特に酪農の土地だからか、何処へ行ってもハエが割と多い。。。
これは、日本人にとっては難儀する事であると思う
私はもう慣れた

柱に馬具のアート作品がかかっている

今日も生憎の雨…しかも寒い…
私の日ごろの行いの所為なのか…

クラウスとアネリーゼも、せっかく自分たちの住むアルゴイ地方を案内しようと色々計画を立てていたのにとても残念そうだったが、
雨なので遠出はせずにkemptenの街へ
これは、kempten residenzの向かいにあるオランジェリー(今は市立図書館)
オランジェリーとは、ルネサンスの庭園において,東方の植物として珍重されたオレンジやシトロンなどの樹木を寒い季節の間養成するためにつくられた温室原型。
(航空写真がネットにあったの借用しています。)

この真中の教会(水色の屋根の塔がある建物)と、それとつながる右側の中庭を囲む四角い建物と、オランジェリーがkempten residenz。

750年にベネディクト修道院として建てられたものが、30年戦争で破壊され、
1652年に、今の豪華絢爛な建築物に建て替えられた。

ちなみにオランジェリーは右側の真中あたりにある緑に囲まれた建物。(四角い建物の外庭の奥)

この四角い建物に入るために、小一時間ほどのガイドツアーに参加する予定。

たしか、この真ん中の川を挟んで
一方はカトリックの領主僧院長が治める司教都市、もう一方は新教の帝国自由都市
というように、過去何百年にもわたって相対する勢力が張り合う二重都市だったケンプテン。
 ドイツ・アルプスの麓、美しい自然に囲まれたアルゴイ地方の中心部に位置するドイツ最古の町として知られている、歴史ある町。

(紀元前50年ごろにケルト人が住むカンボドゥノン/Kambodunonという町があり、ローマ帝国初代皇帝アウグストゥス時代に攻められた時の遺跡があるとか)
晴れていると、アルプスが一望できる。
教会前の広場はマーケットをやっている
パン、チーズ、お菓子、おかず、薬、果物、野菜、花、などなどのお店


ホワイトアスパラ(シュパーゲル)
というわけで、バイエルン訛りの強いガイドで建物内部へ

ちょっとイマイチよくわからなかったのだが、
ただの修道院だと思っていたのだけど
ここはケンプテン帝国(?)修道院
つまり、王宮的な位置づけにあるけど王様の宮殿とかじゃなくて
たぶん教会が権力を持っていた時のケンプテン帝国都市の領主だった貴族
(修道院長でもあった)が、30年戦争後の記念碑修道院として教会と邸宅を再建したらしい…たぶん…
内装は絢爛豪華なバロック様式
ボールルーム・前室・聴衆室・寝室・客室など
実際は、実用性よりも儀式や表現の場として意味合いが強い

天井絵が、相反する象徴を描き表していたりと
7つの大罪のような教訓が色々描かれていて、
「驕れる者久しからず…」 的な、権力者のありかたが語られている。

例えば、左上のカラー絵は平和を描いていて
同じモデルで、下のセピア絵は戦争(荒廃)を描いている。

たしか、装飾や内装のそこかしこに7つのものを使っているとか言っていたような…
Seven Heavens(天国にある七つの階層のこと)から来ているのかなぁと勝手に思っていたのだが。

(上手い写真が撮れなかったのでネットから拝借)
いやはや絢爛豪華です

(ネットから借用)
王座の間(儀式室)
バロックから初期ロココ様式への移行が見受けられるそう
南ドイツで最も重要なロココ様式の建築物の一つだとか

(バロックもロココもイマイチわかってないのだけど、バロックは明暗差のあるダイナミックで濃い感じなもの、ロココはマリアントワネット風の淡く華やか繊細で優美って感じなものと認識しています)

30年戦争後に建てられたため、その(戦いの)栄光を記念していたりする…


この王座の間の天井部分は、
飾り絵などでバルコニー(桟敷)に聴衆がいる風になっている


ちなみに例えば、この端は、鹿と銃が出ているので狩人たちの絵
ガイド終了後、教会部分へ
昔はさっきの建物の2階部分からまっすぐに教会まで通じる通路があったらしいが、
今は、改装で壁になっていた。

ミサ中でした。
さてさて、広場のマーケットで混んでいるテントがある

ソーセージの屋台
茹で上げです

ミュンヘン名物Weißwurst(ヴァイスヴルスト;白いソーセージ)withハニーマスタードとプレッツェル

(皮を剥かなくてもいいらしいけど、)
皮を剥いて食べます
マーケットでちょっとつまみを買って
雨だけど街を少しだけプラッと

市庁舎

カズコさんの大学での恩師で、
未だに交流があるというドイツ文学者の池内紀先生の著書
『ドイツ 町から町へ』のKemptenの章を来る前に読んできたのだが、
この町のシンボル(エンブレム)は双頭の鷲だとか



この真ん中のがそうかな
ドイツは各町ごとに独自のエンブレムが存在する

石畳を修理している。アスファルトより大変そう…

雨もやまないし、寒くて(ちなみにダウン着てます)
なんだかカズコさんの調子も悪そうなので
ちょっと今日は早めに帰って、のんびりすることに
実はこの前日、米朝会談があった
アルゴイの地元新聞の一面もそのニュース
周りのドイツ人の統計から行くと、ドイツではトランプは不人気だそう
まードイツなら、そりゃそうだわな

ティータイム
実はその前にマーケットで買ったつまみで軽食タイムもあった
左は、アネリーゼが作ったケーキ(昨日も出してくれた♪)
美味しかった


夕食まで、クラウスたちのカナリア諸島などの旅行の話を聞いたり、鉱石や陶芸の話をしながら、のんびり過ごす

さてさて、
本日の夕食ですが…
クラウスが数日前から仕込んでおいてくれたアルゴイの郷土料理
ゼンメルクネーデル(パン団子)です‼!
またまた美味しそ~

固くなったパンの救済方法にもつかえそうですが
ゼンメルという丸いパンを細かく刻み、牛乳でふやかし、炒めた玉ねぎ・パセリ・塩・小麦粉?・卵をつなぎに混ぜ合わせ
それを団子状に丸めて、お湯で茹でる(30分くらい)
ちなみにクネーデルは、南ドイツ訛りで団子の意味

お肉料理などの付け合わせで出したりもするのですが
今回のは、
Gulasch(グラーシュ:シチュー)という牛のモモあたりの肉を使って美味しくトロトロにとけた煮込み料理と一緒にいただきました。
普通に美味しい部位を使って、なおかつ美味しく調理されているので、言わずもがな美味しすぎて、そりゃぁ、お代わりしますよね。
(語彙のなさから”美味しい"の連呼… 笑)

クヌーデルは、ナイフで切って食べるのではなく、
ナイフとホークで切り離す感じ(ちぎる感覚?)で一口大にして、シチューを絡めて食べます
パンのうまみが凝縮したかんじで、とても美味しい。

毎日、たらふく食べて飲んでいます

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