2016/02/23

むかしむかし

近年、外国の童話をモチーフにしている絵を描くことが多かった
その中でも、グリム童話が中心だったかな…
白雪姫とかラプンツェルとかあめふらしとか良く描いていた

で、今回は、
以前から少しだけ描いてはいたが、日本の昔話を主にモチーフにしている
DMの作品もそうです

 
描いていて気づいたのだけど、
海外の童話は若い男女がよく出てきて、すったもんだの末に、ハッピーエンドという話が多いが、
日本の昔話は、大概、主役を張ってるのは、おじいちゃんとかおばあちゃんなのだ

じぃちゃんばぁちゃんが、動物や異形のものと戯れて、善意や道徳をもとに行動したものが対価を得るという、ほのぼのとした教訓的な話が多い

だいたい、花咲か爺さんとかコブ取り爺さんとか、タイトルからして"じぃさん"がついているし、
良い爺さんと悪い爺さんという、もうじぃさんで善悪まで作ってしまっている始末である。

だからか、なんか海外の童話よりも、和む感じがある……が、いかんせん地味である
だいたい海外の童話だと逆にじぃちゃんばぁちゃんは、登場すらほとんどしない…赤ずきんくらいかな、あとは、魔女で老婆は出てくるけど、一般的な老人はでてこない気がする。

これは、日本が長寿国だからなのか?昔は違うか。
あれ?昔は人生50年とかだったから…て、ことは…このじぃさんたちは…いくつだ…?…ま、まさか30代とか…いや…ちがうか…

絵が下手な私が、じぃさんかそうでないかを分けるのは、髪の色(シルバーグレー)と着物(地味目)なのだが、
そうすると、配色も暗くなるので、着物などは若作りを試みていると思う。


分かりずらいかもしれないが、両端の人は髪の色がグレーで
真ん中の人は茶色です
DMの作品の一つ
『かぐや姫(行かないで!)』

 
最終的には、聞き耳頭巾は、主人公を爺さんから青年に変えてしまったが…
あしからず。

聞き耳頭巾の蓋物

開けるとこんなかんじ
写真適当なので、すみません
ちなみにこの箱物の彩色メモ
20個同時塗りで覚えられないので、
壁に貼って作業しています
彩色メモは
陶器に輪郭線を書いた後に、
適当にそれをスケッチして色を考えているので、私以外は読み解けないほどラフです
 

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ふくちあやコテン
 
2016年3月2日(水)~3月8日(火)
午前10時~午後7時
最終日は8日は、4時閉場
 
 
日本橋三越本店 本館6階 美術工芸サロン
 
会期中終日在廊予定
 
 
 
New solo exhibition of works by FUKUCHIAYAKO
(Ayako  Fukuchi)

March 2 - March 8, 2016
open from 10:00am - 7:00pm
 
(March 8th open from 10:00am - 4:00pm)

At 6F Mitsukoshi art salon, Nihonbashi, Tokyo

FREE


″その日もやはり、落ち着かなくて
息をととのえてから、
何度目かの、子供っぽいおまじないをかけた″
 



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