2019/12/26

㉔ 世界遺産の岩塩坑はイケメンパラダイス(2018/6月)

ひどいタイトルだな…苦笑

さて前回、私がGPSの誤作動で途方にくれた時に、現在地を指し示していた場所付近、つまりクラクフとニエポウォミツェのちょうど真ん中あたりにある世界遺産のヴィエリチカ岩塩坑へ行くことにした。
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ホテルのフロントに聞いて、駅前からバスが出ているとのこと、時刻表も印刷してくれて、にこやかに送り出してくれた。
これまた前回、英語の通じない運転手さんが、ポーランド語の通じない私に必死に、
あんたの持ってる住所はここだから!このバス乗り込んじゃだめだよ、降りなさい!(意訳)
と伝えてくれていたのに、全く理解できずに途方にくれていたその運転手さんと同じ系列のマイクロバスで、
ヴィエリチカ岩塩坑も行く?
と、昨日とは違う運転手さんに聞いたら、
また、英語が通じなくて、住所見てからポーランド語で何か言ってうなづいたので、乗ることにした。
で、乗ること30-40分くらいしたところの停留所で乗客が乗り降りしている時に、バスの運転手さんが私を呼んで、身振り手振りで、ここではなくて、もう少し待ってろと言われる(たぶん…)。
で、数メートル先の十字路の信号の手前の停留所じゃないところで横づけで停車してくれて、
目の前の信号を渡って、左の道をまっすぐ行きなさい!と、身振り手振りで教えてくれる。ジェスチャーで、とにかくまっすぐだ!っと何度も言っていた。
降りてから信号を渡りながら、バスを振り返ると運転手のおじさんが私に、左だよー!ってまだ大ぶりのリアクションで教え続けていた…優しい…
ちなみにこの時、またしても地図も持たず、google mapさえも忘れていたので、とりあえず運転手さんを全面的に信じて左の下り坂をなんの標識も見当たらないが、とりあえず進んでいくことにした。(出会うポーランド人に悪い人はいないと、すでに確信していた。)
で、歩くこと10分くらい、本当につくのかな?と思い始めた頃に、駅前らしい場所が見えてくる。
あ、ヴィエリチカって書いてある!と思ったが、駅前はのんびりした雰囲気で観光地という感じもなく、肝心の岩塩坑がどこかわからない。とりあえず、観光客的な人について行ってみると、人が賑わう場所に到着!
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廃坑になっていない岩塩坑としては世界最古(700年以上)で、同時に世界最古の製塩企業でもある。1978年 世界遺産登録(Wikipedia )
ガイドツアーに参加しないと見れないのだが、もちろん日本語ツアーはないから、無難に英語のツアーに参加。
30分おきくらいにツアーがあり、そんなに混んでいなかったので、タイミングが合いすぐに参加できた。荷物をロッカーに預けてから、軽装で参加。かなり地下に行くので、気温も下がるから薄手の上着も持っていく。
ちなみに、全長は300キロある岩塩採掘場(1都3県をまたぐ首都高が大体300キロくらい)で、観光できるのはその約1%なのだが、それだけで大満足できる。
ガイドツアーは多言語に及ぶのでたくさんあり、広大な坑内であっても、他のガイドツアーとすれ違ったり、一緒に休憩したりすることもある。
で、気づいたのだが、ガイドに美男美女が多い…!
そもそも、ポーランドの顔面偏差値は全体的にかなり高いのだけど。
クラシックなデザインの黒い制服が、美貌を余計に際立たせる。
しかも、親切で面白く爽やかなナイスガイばかり。
あれかな、空気の良さとかマイナスイオンの効果もあるのかな…とか考えてしまう。
それとも、たまたまだったのか…
岩塩窟も見応えあって面白く素晴らしいが、ガイドさんも含めてかなりおススメ。
ただ、足腰がしっかりしている人、閉所恐怖症じゃない人に限る。
スタート地点(地上)から、階段をひたすら降りたり、歩いたりして、行程は2時間半くらいで、下に下に降りていき(総数800段)、帰りはエレベーターで一気に地上に上がれる。
マップ↓
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ツアーが始まると、アトラクション感にワクワクが止まらなくて、撮影もそぞろな私の携帯の写真は今見るとひどすぎたので、他人のflickrも交えお届けします。
最初は、底が見えないくらいの木製螺旋階段を降りていく
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↑Photo by Davis Staedtler
↓ちなみに、私のひどい写真…
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地下130mの洞窟だとか忘れるくらい、狭い坑道を歩いて行くと、ところどころひらけた場所に出て、そこがなんとも幻想的。
↓こんな坑道を歩いていきます。
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塩で出来た祭壇とか彫刻とかシャンデリアとか湖とか…それはそれは綺麗。
岩塩の表面はキラキラして見えるから、まるで雪の女王の国に来た感じになる。(気温は寒くなく、涼しいくらい) 
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壁とか舐めるとかなりしょっぱい。
で、壁を舐めていいですよーとガイドさんが言う…
私と一緒のグループのおじさんとかは舐めていたが…
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photo by Jennifer Boyer
↓メインの礼拝堂。
床、壁、天井、階段、彫刻、祭壇…全てが岩塩製!
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↑Photo by laslandes
↓Photo by 私
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天井から吊るされた巨大なシャンデリアも塩製!↓
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礼拝堂や彫刻などのほとんどが観光目的として作られたわけではなく、坑夫たちが、仕事の無事を祈りつつ自分たちのために作っていた。
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Photo by robaall
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塩湧き水。
これは舐めたけど、当然だがものすごい塩分濃度だった。
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ツアー終了後は、その場で解散し地上直通のエレベーターまでの道のり、お土産物屋やレストランなど各々が寄りながら帰る。↓
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さて、お土産も買い、クラクフに帰るために、バスに荷物を抱えて乗ると、ボックス席のおじいちゃんが手招きしていた。
近寄ると座らせてくれて、全てポーランド語だが、チケットをちゃんと買えたか、印字はしているか確認してくれて、尚且つ私のチケットが間違っていたらしく、前にいる違うおじいちゃんと確認して、距離が長いから、もう一つチケットを買った方がいい、じゃないと検札があった時に、悲しい思いをするからと、身振り手振りで教えてくれた。
案の定、途中で検札が来て、おじいちゃんたちと良かったね、と。しかも降りるところも、聞いてもいないのに、心配なのか一生懸命教えてくれた。
優しすぎて泣けてくる。
思えば、1日に2回以上はポーランド人の優しさに助けられていた。 
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※ポーランド旅行記バックナンバーまとめ※随時更新①~

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