2019/12/15

㉓私が行方不明。古城ホテル泊(2018/6月)

↑クラクフのヴァヴェル城
ポーランドに訪れたことがある人に、何するのがおススメかを、出国数日前に聞いた中に、古城ホテルというキーワードがあった。
ユースホステル渡り歩いているし、何より一人旅だしな…と思いながらもExpediaを見ていたら、
なんとタイムセールで日本円で3000円という破格値で古城ホテルがヒット…評価もなかなか高い。
3000円ならいいかなと、一泊することにしてみた。
ちなみにポーランド来てから、宿は全て900〜1800円くらいのユースを泊まり歩いていた。(でもみんな清潔で立地もGood)
↓下の写真はヴロツワフの旧市街で泊まったユースホステル。
さて、古城ホテルは、郊外にあるので、まずは行き方を調べなければ…(事前に調べてないので…)と、ツーリストインフォメーションへ行き、行き方を聞くと、
路線バスを二つ乗り換えないと無理ね…
というか、今の時間から行くの?帰りのバスないから、明日の午前中にしなさい!と、綺麗なお姉さんに諭されてしまう。
いや、泊まりだから大丈夫です。ジェンクゥイエン!(ありがとう!)と伝えてから、路線バスの乗り換えの番号と降車駅名などを紙に書いてもらい、暗くなる前にとりあえず出発。 
ちなみに、本当に路線バスだった。
旧市街を抜け幹線道路をひた走り、郊外へどんどん向かうバスは、市民しか利用していないため、私(旅人の東洋人)は、かなり浮いている。
で、幹線道路沿いの広大な駐車場のある大型スーパーとかが並ぶ郊外のバス停で降りて、4車線くらいある幹線道路の横断歩道を渡り少し歩いた先のバス停(キョロキョロしてナンバーで確認)で待つこと10分くらいで、またしても路線バスに乗る。
私はツーリストインフォメーションのお姉さんの言うことを全面的に信じて、1ミリも疑うことなく、この完全に住民専用の路線バスを乗り継いで向かっていた。
こんな私でも一応Google mapでゴールのピンづけはしていたので、(wi-fi無しの状態だが、GPSは作動してくれる)たまに画面を見ては位置を確認していた。
半時間くらいで路線バスは、幹線道路から脇道へ入り田舎の住宅地へ入って行った、バス停の間隔も短くなり、客も停まるたびに降りていく…
夕方近くになり、お姉さんが書いてくれたバス停の名前からいくと、たぶんあと数駅だよな、と思いGoogle mapを見たら、明らかに数駅ではたどり着けないくらいにはるか遠くの距離を現在地がさししめしていた…
あれ?…
でも、まー、もしかしたら、あと数駅だけ駅の間隔がすっごく長いのかもしれないしな、とか考えてとりあえず乗っていた。
というか帰り方もわからないし、ポーランド語わからないし、乗っている以外の選択肢もないので、行くだけ行ってみることにする。
で、Google mapの現在地は、道半ばの遥か遠い地点指し示した状態で目的の停留所に着く。
とりあえず降りてみたが、地図もないので皆目見当もつかない…
可愛らしい片田舎の小さな駅前ロータリーみたいな場所に私を置いて、路線バスは走り去ってしまった…
困ったなぁとキョロキョロしていたら、マイクロバスが目の前に止まっていて、なんとなく、これに乗ったらついたりしないかな〜と思い、運転手さんに、ホテルの名前を見せてここに行きたいんだけど、ここはどこ?って英語聞いたら、
なんと、英語が全くわからない人(以前に書いたかもしれないが、ポーランドでは、ものすごく簡単な英語ですら全くもって通じなくて英語で尋ねると動揺してひたすらポーランド語で出来ないアピールをする人と、英語ペラペラに近い若い人と、30歳くらいを境に世代で綺麗に二極化している。で、その運転手さんは、50代くらい…)、私が言っている簡単な単語すら理解してくれないが、私の書いたポーランド語の住所を見て、しきりに降りろって合図をしていた。
あきらめて降りて、とりあえずどうしようもないから、最悪、野宿か民家に泊まるしかないか…とか考えながら、散策してみることにした。
するとバス停から歩くこと3分くらいで、なんか写真で見たことある建物が…
あれ?こんな感じの外観じゃなかったかな…と中へ入り、ホテル業だと確認して、もし予約ホテルじゃなくても、ここに泊まればいいか〜とフロントへ。
…ここが目的地でした。笑 
GPSの誤作動で、現在地が道半ばで止まってしまっていた。
下の地図の左のクラクフで乗り、右の緑のピンがあるニエポウォミツェに行きたいのに、終着点に着いた段階で、私のGPSは真ん中にある赤いピンの位置あたりにいました…徒歩では縮められない距離…これには、普通に焦る。。
ちなみに、次の日知ったのだが、クラクフの駅から直通のシャトルバスが出ていました笑
そりゃそうだよね、旅行者が路線バスなんか乗らないよね…そうしたら観光客なかなか来ないよね。 
ここについては、ポーランド政府観光局のブログから引用しますが、
クラクフの東隣にあるニェポウォミツェNiepołomice。広大な森があるこの町はピアスト王朝のころから、王や貴族が好んで出かけた狩場として知られていました。 
そして、このホテルは、
14世紀にカジミェシュ大王が森での狩のために建てた城。第2のヴァヴェル城とも呼ばれ、歴史の舞台にもなったこの城は現在美術館とホテルになっています。
カジミェシュ大王↓ 
門を入ると、中庭(広場)を囲うような造りになっている。
スタンチク(ポーランド語: Stańczyk、1480年頃-1560年頃)はポーランドの歴史のなかで最も有名な宮廷道化師。彼はアレクサンデル、ジグムント1世老王、ジグムント2世アウグストという三代の王に仕えた。↓
外観↓
絢爛豪華という感じでは全くなく、こじんまりとしているが、雰囲気のあるとてもcozyなホテルだった。
部屋には、それぞれポーランドの王様や王女様の名前が付いていて、私の部屋は…たしか、Queen Jadwiga だったかな。
ポーランド王国、最初の女王さま。 
部屋の調度はクラシカルで落ち着いていて、いろいろ可愛い。
バストイレもとても綺麗です(大事!) 
↑窓から見える景色
のんびりとした片田舎の小さな街という雰囲気
ホテルは、スタッフもとても親切だし、併設のレストランのご飯も美味しい。
美術館は、今回、見ることが出来なかったが、とても気に入ったので、
また、今度はゆっくりと、そして誰かと来ますね、とフロントでお礼を言った。

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