この写真のモノ、 ずっと海のホ乳類かと思っていたが、 こま犬だった |
『古道具のその行き先-坂田和實の40年』をみてくる
会場に、業界人ぽい、シャレオツなおじさんがいると思ったら、ご本人だった
坂田さん、大学の時に一度特別講義に来られた
その時は、スライドで、彼のコレクションを見たのだが
なんか、わかるんだけど
でも、わからないな…と、思った
それさ、置く場所とライティングと、それを語ってるのが坂田さんだからって話じゃなくて? と…
でも、確かに、この人、センスやカリスマ性みたいなのはあるのが、その時も、すごい伝わってきた
やっぱ、難しいな、古道具の世界
図録が、ホンマタカシ撮影 たぶんこのフライヤーもそうかな もちろん、会場内の坂田さんの写真もホンマさん撮影 |
で、今回、実際モノを見てみた
あぁ、確かに、これは、面白いなぁと思うのと、やっぱりわからない…と思うのもあった…
だって、焦げ付いた魚焼く網とか、使用済みのコーヒー布フィルターとか、ダンボール製の梱包材とか、雑巾とか…
そりゃ、美術館に飾れば、モノを知らない人が、わからないのに知った風に、
いいねぇ…なんて、顎に手を当てて、ため息つきながら言いそうな雰囲気になる
だって、オシャレに見えちゃうんだもん・・・
壁に貼ってある(失礼…展示してある)干からびた雑巾とかでもね
でも、民族古布や野良着、アフリカの木戸や通貨、宗教像とかの、
それ自体が力のあるモノの美しさは、素直にわかる
あと、気にいったのが
使い古され、ツギをたくさんしている白い砂糖の絞り布を板張りして、
絵みたいに何枚もかけてるのは、いいなって思った
モノの存在感も意図しないで凝縮された美しさも、そこらの作家は勝てないんだろうなと思う
しかし、わからないなりに、謎とくと、モノの色気なのかなと思った
モノに人が関わり、歳月や使い込むことで、手垢がつき、背景や深みがでる、それが色気になるのかなって
人間と一緒なのかな
とすると、古道具の目利きは、人間の見る目もあるのかな
しかし、すごく面白い展示だった
綺麗な建物 |
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