2014/07/10

施す人、施される人 (vol.2)

東京もバンクーバーに負けず劣らず、ホームレスが多いのだが
バンクーバーの場合は、狭い地域に密集している

日本でもそうだが、都市部にしか彼らがいないのは(日本だと、たまに田舎にもいるけど…)
都会の方が、生きやすいからである

カナダの場合は、特に、社会的なサービスが充実しているのもあるが、
なによりも、
カナダの人は、施しの精神がかなりある
そして、
カナダのホームレスもまた、施しを受けることに慣れていたりする


街の方で見かけるホームレスは、

段ボールの切れ端に
Please help me
Homeless and hungry
No family
poor
Plese food and spare change!
Thank you!!!!
とか書いている

Have a nice day!
と、文末に書かれているのもある

そして、スターバックスとかのtall sizeの紙コップや帽子を自分の前に置いておくと、
大概、10人に1人くらいは、ポケットの小銭を入れてくれる

また、歩き回って、人に自分から尋ねるというやり方もある
特に、信号待ちの所や、外にテーブルのあるカフェが効果的である

Do u have any spare change?

信号を待つ人やテーブルを一人ずつ、しらみつぶしに回る、すぐ真横に行って、尋ねる
すると、大概は、カバンから財布を出して、小銭を渡してくれる
ただ、これはカナディアンに限る

他の国から来ている人は、避けるか無視することが大半である

他には、
Please a cigarette! 
(喫煙者なら)
Please spare food!
(食事帰りで、食べきれなかったものを持っている人を見つけた場合)

....なんか、ホームレスのススメ"みたいな文面になってしまっているが…

日本のホームレスで、あまりそうゆうのを見たことがないし、
日本で誰かがホームレスにお金を渡すのも見たことがない
タバコを渡すのは見たことがあるけど
日本の場合、ものすごく距離がある気がする
干渉し合わず、関わらないようにするというか、見て見ないフリをするというか

最近は、"Big issue"とかが、よく支援の形として行われてはいるのだけど


しかし、小銭の"施し"という行為は果たして、本当の意味での"施し"になるのだろうかと思う

いくつかの慈善団体が、直接、お金を渡すだけの行為を良しとはしていない

彼らが、その小銭を何に使うかというと、たぶんタバコ、大麻、ドラッグに使う場合がある

Hastingsの面白い文化で、
タバコを一本から買えるというのがある

道端でタバコの箱を2,3箱持っている人が大抵いて一本売りをしていて、誰でも買える

たぶん、その感覚で、大麻はもちろん、それ以外のドラッグも道端で買えたりする

お酒や煙草などは、もちろん配給にはないから、自分で買わなければならない
そして、依存症の人が沢山いるので、彼らには、別の意味での必需品となる

ほとんどの人は、日本と同じように。道端にやたら落ちているシケモクを拾い集めて吸っているのだが

さて、カナダの施しの文化は、小銭だけの話ではない



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