2015/03/04

ナイトメア

(これは、1週間くらい前に書いた日記なのだけど、展示前だったので載せていなかったのだが)

今に始まったことではないのだけど
今日の悪夢も一段とひどかった
ひどすぎて軽い吐き気とともに起きた

起きて、あぁ夢か…と、ホッとしたことが数え切れないくらいある
夢から覚めても、後味の悪さは、なかなか消えてはくれないのだけれど

夢には色も着いているし、五感も機能している
だから、余計生々しい

小さい頃から夢見が悪いから、
夜が来るのがすごく怖かった

そんなのだから、小学生のころ、ねる前に読む本を買ってもらったことがある。
シチュエーション児童書というのだろうか

いろんな作家の色んな夜にまつわる話が十数話まとまったアンソロジーだ
詩も入っていた気がする

これが、割と好きだった気がする

このシリーズは、色んなシチュエーションがあった
 『うそをついた日に読む本』とか、『だれかを好きになった日に読む本』とか、『わすれものをした日に読む本』とか、『0点をとった日に読む本』とか…
私が持っていたのは、『ねる前に読む本』


悪夢は、ものすごく後味が悪く、起き抜けにひどい疲労感と虚脱感を伴うのだが、
時にすごく綺麗なものも見せてくれる

今日のは、
暗闇に近い部屋の、正面の吹き抜けに、
二階まで伸びた大きな枝ぶりの鮮やかな黄色いハナミズキが、
象牙色のとても大きな壺に生けてあった
 
吹き抜けの部分は、天窓がわずかにあいていたからか、外光がうっすら入ってきていて
薄ぼんやりとそこだけ明るかった
その淡い光の中で、黄色い薄い花弁は、わずかに発光しているかのように山吹色に上品に咲き誇らせていた
 
それがあまりに綺麗だから、近寄って写真を撮ろうとしたが、
光源がたりなくて、うまく撮れなかった

 
だがその夢の続きの、目覚める直前くらいは、ひどく不快な夢だった

 

いつも夢に翻弄されている気がするので
 
夢を食べてくれるバクみたいな生き物が欲しい

かなりの確率で作品に夢にまつわるものが出てきたりする

多分、私のバクは、肥えそうだな

 


<展示のお知らせ>


ふくちあやこ作品特集

http://fukuchiayako.blogspot.jp/2015/02/concerning-my-new-exhibition.html

2015年 2月25日(水) 〜 3月17日(火)
午前10時~午後7時
(3月3日(火)、10日(火)および最終日は午後4時閉場)


日本橋三越本店
本館6階 美術工芸サロン


New exhibition of works by FUKUCHIAYAKO
(Ayako Fukuchi)

February 25 - March 17, 2015
open from 10:00am - 7:00pm
(March 3th, 10th, and 17th open from 10:00am - 4:00pm)

At 6F Mitsukoshi art salon, Nihonbashi, Tokyo

FREE

I have my new exhibition for the first time in a year.


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