2025/02/22

書きぞめ

 自分の考えをまとめるためと、ストレスの解消のためにも

書いておかなければいけないことがたくさんある気がするのだが
色んな余裕がなく書けずに、一年が過ぎていった
書く行為と同じように、仕事もほとんどできなかったのだが
その間に自分への褒美に司書の資格をとった
レポートをたくさん書くことになったのだが、
書くことへの充足感はほとんどそちらで満たされていた

昨年も色んなことが起きて、ニュースは悲しいことが多かったのではないかと感じる
年末だと、10年以上前から気になっていたシリアのことを書こうと思ったが
年が明けて、山火事、地震、隣国の政変、他国の乱立する大統領令、国際情勢の大きな変化が続き…そして、また全てが変わりそうだとも思う

進化や変化は未来に必要だけど、その反動から拒絶をする力も大きく動く
また進化するために退化してしまうものを、気付かずに無くしてもいく
距離感やスピード感は恐ろしく速く短くなり、遅さや手間は“悪”になっていく気がする
世界はどんどん訳のわからない方向に進んでいくし
感覚はどんどん退化していく気もする

それは、生まれ持った鈍感さとは違くて、退化なのではないかと思う
もう使わなくなってしまった器官が、退化していってしまった人類の尻尾のように、深海生物の視力のように
現代では、その退化させた器官の代償に得たものは、何なのだろう

この先を照らすモノに、何を選ぶかはその人の勝手だが、
お祭り騒ぎの後始末をする人たちがいることに、気をかけれなくもなっていく

ホムホム(歌人:穂村弘)の講演を聞いて、始終とても面白く興味深かったのだが、
その中で
新幹線の名前が、
つばめ→こだま→ひかり→のぞみ
と変わっていったという話になった

これは、どんどん実態がなくなり概念化していっているとのこと、この次に来るのは“いのり”なのではないかと冗談を言っていた

本当にそうで有る、
新幹線の名前だけでなく、全てのことに実態が伴わなくなってきている

無いものに怯えて、無いものに踊らされ、共感し、拡散され、支持される
有るものは見向きもせず、目に見えているのを信じず、「嘘」だと糾弾する

結局は全てが実像のないものへと移っていく、あべこべの世の中である

混迷の世の中で、進む先に光を見つけるために必要なのは、カミかホトケか、カネかチカラか

詣でる場所は、何処がいいのか







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