2014/08/09

食事調査レポート (vol.6)

配給をしている幾つかの場所を実際に見てきて感じたことについて

⚫︎日曜のお昼に食事を配布している教会
そこは、downtownから少し離れたところにある教会で

その日の食事は、
チキンのオーブン焼きに、ポテト、サラダwithドレッシング
デザートに、ホットアップルパイのアイスクリーム添え(全てそこで作られている)
コーヒーや紅茶は、飲み放題で
パンはテーブルに何斤かあるので、自分で好きなだけ取れるようになっている

そこの場所には、色んな人がいた…
明らかにホームレスに見えない人たちとか…

ヒッピーぽい人
家族連れ
中国人とか…

驚いて、ボランティアのおばさんに

これは、ホームレスのための食事ではないの?
と、聞くと、

そうね、あと、貧しい家の人にもね。でも、明らかにそうじゃない人もいるわね。
と、苦笑いしていた

そこには、だいたい100人前後居たのではないかと思うのだが、
みんな、まーよく食べる食べる
お代わりを何回もしていくし、....デザートにいたるまで

そして、肥ている人が半数近くはいる…太りすぎて歩行補助をひいているのではないかと思うくらいの人もいる…

そして、そこに中国人が何人か混ざっている、彼らは、お金持ちのはずである(中国からの移民の人たちは、大概お金がかなりあるから)
もし、お金持ちでなかったとしても、中流階級…見たからにそうだから

中国人のおばちゃんたちは、何度も並び、食事を得ては、タッパーに詰めて、持って帰り
余った何斤かのパンも、それごと袋に詰めて、ゴロゴロを引いて持って帰っていた

しかも、中国人に関わらず、何人かはバスパス(バス電車の1ヶ月定期券 : $90/1month)まで持っている…ということは、ホームレスではないし、所得のある人のはず

もちろん、普通にホームレス風の人もいる


⚫︎また、別のHastingsにある教会
ここは、かなり大々的に色んな支援をしていて、毎日3食365日食事(+ Tea time )を提供しているのだが、
ここのは、そんなに豪華ではないし、あまり見た感じも惹かれないもので
大体1プレート

金曜日のお昼しか行ったことがないのだけど、毎週金曜日のランチは、インド風の謎な薄いカレー風味のリゾットのようなものとデザートのようなおかずのようなスウィートバター風味の何か(聞いたが、なんだかわからなかった)
お皿は茶一色である


水曜日は、フィッシュアンドチップスだったらしい
それと、色んなスーパーの余剰品から来たであろう食パンなどが袋ごと大量に箱に入っている

あと、水とジュースのタンクがある
インド料理だからか、インド風の音楽がかかっている

ここは、Hastingsのまん真ん中に位置しているだけあり、ホームレス風の人がほとんどで、少し並んで入る感じ
それ以外は、やはり中国人のおばちゃん、おじちゃん…(まーチャイナタウンがすぐ横だからね)が数人
逆に、日本人は全くいない…私以外に…

あまり、健康的な食事には感じられないし、バランスもよくはない
ちなみに、tea timeは、タルト系の焼き菓子が出る

⚫︎もう一箇所、ここは、バンクーバー内で一番大きく古くから支援をしている教会兼シェルターの一つで、アルコールとドラッグ中毒の矯正プログラムもあるところ

ここでも365日、朝昼晩と配給があるのだけれど、
私は昼だけしか行ったことがないのだが、
昼間は、まず12時からスタッフの食事になる、これが、すごく豪華
色んな部署があるのでそこで働くスタッフは、かなり多い
10種類くらいあるサラダバー(日本のファミレスより内容が豪華)、メインは選べて、スープ、ペイストリー(star bucksなどからの寄付とかある、コーヒーも!)、ドーナツ(たぶんドーナツ屋のTim Hortonからの寄付)、ドリンク…すべてビュッフェ形式となる

本日のランチ
フルーツやペイストリー、パンは取らなかったが
メインは、ドライトマトなどが入ったフライドライスにチキンの香味焼きが乗っかっていて、ブロッコリーが添えてある。スープは、ベーコンチャウダー。サラダは、自分で好きなだけ盛れるが、野菜を選んで自分でサラダを作るサラダバーではなくて、すでに色んなサラダが作られていて、それを色んな種類好きなだけとれる。
かなり美味しい。

ここの良いところは、quest food exchangeから来る食材をいかに美味しく提供するか、調理や盛り付け方にしても考えられている気がする。
これは、私の写真ではないが、ある日のランチ

あまりに食事が豪華なので、これをフリーの食事で出すのかと思って、驚いていたら、1:45〜2:45の外からやってくる人向けの配給の時のご飯は少し変わるらしい
サラダ、スープ、サンドウィッチ、ペイストリー、コーヒーなど、らしい。
その場にはいなかったが、
それでも、美味しいものが出されていると思う。

しかし、アルコールとドラッグ中毒の矯正プログラムをしている人たちは、スタッフと同じこの豪華な食事を食べられるらしい
たぶん、ここのシェルターにいる人もそうじゃないかと思う
中毒性のあるものでしか満たせなかった穴に、美味しく、健康的で、栄養価の高いご飯を満たせる

美味しいご飯と睡眠と安全が、人を安心させる一番の大切な要素な気がする

⚫︎あと、それ以外に、
かなり安い金額だが、$3ぐらい払って食べる場所
ここは、安いのに美味しい
しかもヘルシー
グラノーラからペイストリー、ドレッシングに至るまで全て手作りである。
こちらは、ある日のディナー
ベジタリアンと、肉入りを選べる上に、フルーツとサラダ付き
トマトとイタリアンソーセージのソースと、バジルのフェトチーネ、それにグリーンサラダ。レンズ豆のスープ。

たしか木曜日は、ビーガンデーということで、一切動物性の食材を使わないメニューになったりする

ここは、誰でも食べに来れる
他の配給所も、実質は、そうできるけど…まー普通は来ない…

しかし、ここだけは、ちょっと客層が変わる
街にいそうな家族も食べに来たりする
スケボーを持った人もいるし
本当にたまに、私以外の日本人も食べに来たりする、ごくまれに…
もちろん、低所得者層の人もいるし
近所の人や近くで働く人も来たりする

あと、私が、East Hastingsツアーで希望者を連れていったりするけど…


どこの食事も温かく、美味しい
そして、清潔である

食材も選ばれていたり、お金をほんの少し払えば、チョイスも広がったりする
与えられるだけのものではなく、少額支払えば選ぶ権利が得られるわけだ

そして、どこも、年齢層もバックグラウンドも様々な沢山のボランティアが働きに来ている

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