ふくちあやこ 陶芸 / ceramic artist Ayako Fukuchi
井上泰幸展の後、吉阪隆正展も見て、コレクション展とTCAA2020-2022受賞記念展も見てきたのだけど、ついでどころかすごく面白かった。
私が好きなのだけをまとめて。
“1944年9月、ナチス・ドイツからパリが解放された直後にボルタンスキーは誕生する。このとき彼の両親は離婚中だった。ユダヤ人であるボルタンスキーの父親をホロコーストの厄災から逃すべく、両親は計画離婚し、父は床下に隠れて戦禍を生き延びたのだという。その後ボルタンスキーは、両親を訪ねてくるユダヤ人たちの強制収容所での忌まわしい体験を聞きながら育った。彼の両親は家族が離れ離れになることを恐れ、全員で一つの部屋に寝ていたという。ホロコーストのサバイバー家庭に生まれたボルタンスキーは、自身は体験しなかった不安と恐怖の記憶を受け継ぎながら育ったのである。”
“…生涯を通して歴史と記憶、そして死の表象に関わってきた作家です。とりわけ写真を手がかりとして「過去の保存と痕跡」を企図するその制作は、1984年の、ユダヤ系フランス人の父親の死を契機としてホロコーストを想起させる性格を帯びていきました。”
“1946年8月21日から9月2日の会期で、上野の東京都美術館で「日本の戦争美術展」という展覧会が開かれました。「アメリカ合衆国太平洋陸軍」が主導して、入場できるのは「占領軍関係者に限る」という変わった展覧会でした。藤田嗣治や小磯良平など、そうそうたる顔ぶれによる戦争画も展示されました。今、これら150点あまりの作品は東京国立近代美術館に収められ、常設展などで一部が紹介されることもありますが、まとめてみる機会はないでしょう。アメリカ国立公文書館の資料に基づき、この展覧会を再現したのが今回の展示です。”
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