2014/10/15

最後に、Hastingsにて(vol.15.5)

Vancouverからの帰りの飛行機が、妻夫木聡と亀梨和也と同じだった

彼らは、Vancouver International Film Festivalの出品作品の"Asahi"という映画の舞台挨拶で、Vancouverに来ていた(観客賞を獲った)

 
邦題は、"バンクーバーの朝日"

 
---戦前カナダに実在した伝説のチーム、
その栄光と奇跡の記録
 
1900年代初頭、多くの日本人が、
新天地を夢見て、遙か遠くカナダへと海を渡った。
しかし、そこで彼らを待ち受けていたのは
差別、過酷な肉体労働、貧困といった厳しい現実だった―
 
そんな中、日本人街に一つの野球チームが生まれる。
チームの名は「バンクーバー朝日」。
夢も希望も持てなかった激動の時代。
やがてチームは人々にとって、一条の光となっていく。
彼らは何を信じ、何を求めて走り続けたのか。
歴史の波間に埋もれていた“真実の物語”が
今、ここに甦る―
【映画「バンクーバーの朝日」出演】
妻夫木聡 亀梨和也 勝地涼 上地雄輔 池松壮亮
高畑充希 / 宮崎あおい 貫地谷しほり / ユースケ・サンタマリア
本上まなみ 田口トモロヲ 徳井優 大鷹明良 岩松了 大杉漣
鶴見辰吾 光石研 石田えり / 佐藤浩市

【映画「バンクーバーの朝日」スタッフ】
<監督>石井裕也
<脚本>奥寺佐渡子

2014年12月20日(土)全国ロードショー

------(公式HPより)



 
この朝日軍が活躍していたのが、毎年、Powell祭も行われている旧日本人街
そして、home groundとしていたPowell groundが、ちょうど今のOppenheimer parkになる。
毎年、朝日tributeの試合が行われているらしい。 

このエリアは、今や、日本領事館も旅行者に近づかないようにと忠告していたり、Vancouverに住んでいる日本人からもあまりよい印象を持たれていないのだが、特に戦前は、hastings st.のすぐ隣の通が日本人街で、リトル東京と言われるほど日本人が集まっていたという

この映画のこと自体、先月まで知らなかったのだが(日本では、映画の前に漫画も出ていたらしい)

まだこの映画は、観ていないのだが、すでに観られた方が、戦前のDTESの様子が描かれていると教えてくれた
セット撮影だとはいうが、実際にその当時いらっしゃった方が時代考証に入られているらしいので、当時にかなり近いのではないかと思う

きっと、人気の役者さんが出ているから、日本でも流行るだろうが、
まさか、そのエリアが、今はスラム街といわれているとは想像もしないだろうと思う

 
※ちょうど、canadaで作られた朝日軍のドキュメンタリーがあったので、YouTube(part1~4)を貼っておきます
 

私にとっては、vancouverでもっとも好きだった場所の一つが、このエリアである。
高層ビルやcondominiumが連立するdowntownにいる時よりも、なんとなくほっとした。
毎日、色んな発見や興味深いことがたくさんあった。残念なことに大して知ることは出来なかったのだが、良くも悪くもすごく人間臭い場所だと思う。

ここと離れる時が、一番悲しくて、夕暮れのHastings stを見て、
きっと、次にここに来る時には、かなり雰囲気が変わってしまうんだろうなと、寂しい気持ちになった。
 
再開発の進むこの地域に、新しい風は何を運んでくるのかわからないけれども、この街の人たちの声はあまり聞いてもらえない気がした。

この地域は、なんとなく下町みたいな感じで、狭いこともあり割りとみんな顔見知りになる。
働いている人も、住んでいる人も、悲しいかなあまり入れ替わりがないからだと思う。
また、このエリア内の慈善団体を渡り歩いている人も多いので、違う建物でも、見たことある人に会ったりする。
 

もしかしたら、関係ない人が行くには、危ないのかもしれないし、
なんとなく感じやすい人には、悪い気の巣窟だから、雰囲気がダメだと感じる人もいると思う。
それに、怖い経験をした人もやはりいると思う。

世界でもっとも住みやすい街に毎回選ばれて、世界中から観光客が集まるVancouverで、この小さなスラム街は、まるで、別の国のように感じることがある。
Downtownの徒歩圏内でありながら、見ないよう、行かない様にと、あまり関わらず避けている人もかなり多い。

今までの色んな政策や歴史の吹き溜まりの様なこのエリアに、canada政府は多額の税金をつぎ込んで、なんとか多重化した悩みの種を解決しようと奔走している。たしかに、表向きは慈善活動だが、なんとなくお金の匂いがする団体もあるのは確かである。

Firstnation、LGBTQ、alcohol/drug addict、gang、low income、homelesness、mental illness/handicaped、sex trade worker、criminal…ここ以外にいると問題や差別の対象になる人たちが集まっている。
だけど、ここにいる人たちは、それをジャッジすることもしない。

求めれば、支える人もいて、手を差し伸べてくれる人もいる

36年間Drug addictでrecovery centerでdetoxしたnicola

"You can't do it alone, and if you really want help you have to make some calls and you have to reach out. When reaching out there's a lot of people who want to help. There's detoxes, there's treatment centres, there's AA, there's drop-in centres. There's a tremendous amount of resources if you want help, but you have to want help," 

過干渉する必要はないと思うが、
自分に対しても、他人に対しても、無関心であり続けることはすごく簡単だが、
無関心は、時に、心無い暴力に値することがあると思う

そんなことを考えながら、18回分も書いてしまった
余程、ここのエリアに思い入れが強いとみんなあきれていると思うが 

もし、最後まで読んでくださった方がいましたら、お付き合い本当にありがとうございました。

 

2014/10/13

2つの教会(vol.15)

この界隈は、毎日清掃が入っているため、結構きれい
たぶん、おじちゃんたちが毎日清掃してくれていなかったら、
大変なことになっている気がする・・・・
DTESを歩いていると、毎回いろいろある
 
たとえば、こないだ喧嘩をしている大声が通りに響き渡っていた
なんだろうと通りの向かい側を見たら、大声を出していた方の半裸のおじさん、片手にナイフ持っていて
ものすごい相手を威嚇して、獣のような低姿勢でナイフを構えていた
しかも車道の真ん中まで出てきていて、それのせいで、バスが立ち往生していた
 
大事には至らなかったが、色んな人に罵声を挙げていた
 
 
ある時は(その時はたまたまバスに乗っていたのだが、)バスの窓から外を見ていたら
かなり流血している半裸の(夏は性別問わず半裸率が高い)おじさんが、道に座り込んでいて、何かを叫んでいた
そこに警察もきていた…その時だけは、貧血になるからバスに乗っていてよかった…と思ったのだが…
  
そういった危なそうな(?)ことも、時々日中にもあるのだけれど…
 
では、前回に続いて青い四角で囲われているところについて
East Hastingsの道沿いに大規模な支援をしている教会が2つある
信仰と慈善 (vol.7) と 時間の寄付(vol.8) の時にも少しだけ触れていた気がするが)
 
その一つがFirst United Church
ここのサービスはすごい
すべてfreeになるのだが
 
まず食事の配給は、365日の3食とtea time(ケーキやクッキーが出る)もある
first unitedのHPより
食事の配給はこうやって並んで受け取り、左側にあるテーブルで食べる
入口入ってすぐ左のテーブルは、一つだけ動物も可なので
犬やウサギ(たまにいる)、
ハムスターのでかいやつ(名前がわからないけど、なんだかこれがhastingsで人気な気がする)
を連れてきている人がそこのテーブルを使う
showerとlaundryもあって
バスアメニティ、カミソリ、タオル、清潔な靴下、下着、毛布をreceptionで受け取ることができる
必要であれば洋服の支給もしてくれる
 
ここが支給される洋服や靴などが置いてあるところ
すべてdonationだが、とても綺麗で種類もたくさんある
ここのvolunteerも言っていたのだが、ここでタダで洋服をもらって、
路上で売っている人もいるからね…と

検診もたまにあるらしいが、基本的に健康相談も受け、もし医療機関が必要な場合は、紹介もする
(特に歯医者は、canadaでは保険で賄えないことが多いので、low-costのdentalの資料もあった)
 
低所得者用の税金の書類の作り方など、その他法律上の問題や相談事も受け、また解決しづらい問題の場合は専門の人を紹介する
 
その他、諸々のサービスも引き受けていて、無料で使える公衆電話があり
住所がない人たちに、住所を貸し出しているため、彼らの郵便物の保管もしている
 
また、一時期よりは減ったがemargency shelterもある(woman's shelterと完全に別れている)
安価な住宅の相談と紹介もしている
 
これだけでも驚きなのだが、施設内の見学で私が一番驚いたサービスがstorage
 
ここが、そこになるのだが、荷物預かり所
ちょうど、正面入り口の右手側の少し下がったところにある
 
これは、それについてのvideo
説明をしてもらった時にも思ったけど、確かにhomelessの人には必要かもしれない…けど、本当にサービスがすごいと思う
 
もう一つ、これは知らなかったのだけど、foot careサービス
知っていたら、教えてあげたかったhomelessのおじいちゃんがいたのに…
 
これ以外に、映画会、演奏会、野外Actibity、ゲームなどいろいろある
ここは、建物の正面入口入ってすぐの左側になるのだが
入って右側はfirstnationの壁画の前に長いベンチがある、このとき眠くてこの椅子で寝ていたのだが…
その時に座りながら撮ったのでこのアングル
水色の扉の先が小さなchapelになっていて、たしかどんな宗教であっても使っていいことになっていた
そして、あの黒板に、毎日その日の予定が書いてある
例えばこの日は、

9:00-  Spritual Focus
9:45-12:10  Music Jam
2:00- Friday Movie
2:00- Tea Time
6:00- Community Dinner

と書いてある
 
ここは、割とfirstnationの人たちの支援にも力を入れていて、施設内部の色んなところにfirstnation artを飾っているし、利用者の中にもかなり彼らをみかけた
 
さて、このFirst United Churchでは、Thrift store(donaionによる古着・中古品store)を4件左隣くらいのビルでやっているのだが
これは、私の写真じゃないから
謎なおじさん写っているけど笑
ここです
 
お店の中はこんな感じ
すべてdonationで持ち込まれたもので売れそうなものをかなりの安価で売っている
 
お店の裏方はこんな感じで
持ち込まれたdonationの種類と売れるか売れないかの仕分けをする


色んなものが持ち込まれるので、仕分けが結構大変
 
時々、こうゆう毛皮や革製品、ブランドものなども持ち込まれるけど、
これは、奥にこっそり保留されている 笑

また、この間、面白いdonationaが来た、
色んな品が1つずつ、数字の書いてあるメモ付のビニール袋に入って、
それが、大量に段ボールに入っていた。
最初、不思議だったのだが、どうやらこれはhotelの客室の忘れ物だったらしい
数字は客室番号で、たぶん取りに来なかったからdonationに回したのだろう
 
さて、この店での窃盗はかなり大胆で面白い
 
おじちゃん、半ズボンで入店
で、試着室に5枚くらい半ズボンを持っていく
全部をはいて出てきて、素知らぬ顔で出ていこうとする
 
ありえないだろ…ゴワゴワすぎてすぐバレるし
1枚とかならばれなかっただろうに…
 
また、違う若い男の子で、普通に店内でbackpackの横のポケット(網のところ)に盗んだ服を突っ込む
いや、見えるでしょ…中に入れるならまだしも
普通に入りきらなくて、backpackからダランと垂れているし…
 
ちなみに、この近所で、普通に洋服をfreeでもらえるところは何件かある
それでも、大胆に盗みを試みるので、面白い
(確か、cordova×columbiaにあるsalvation armyも配っていたはず)
 
もちろん、値段も安いので、盗む人はほんのわずかで、普通に買っていく人がほとんどだけど
ここは、別に、low incomeやhastingsの人たちだけの店ではないので、色んな人が買いに来る
 
 
ちなみに、余談だがこのthrift storeの2件church側のにある"limelife society"は、The real compasion societyと同じの医療用大麻販売店になる
 
 
 
 さて、2つ目の教会がUnion Gospel Mission
ここの凄い所は、政府の助成金を受けていないで
すべて、企業と個人の寄付で成り立っているといわれている
 
そして、2011年に建て直したばかりで、施設の内部がものすごくきれいで大きい
一つ一つのsectionのスペースも存分に使っている
volunteerも多いが、stuffの数もかなり多い、そして、ここのshelterやrecovery centerを利用している人も働いていたりする
 
ここもFirst United Churchと同じ様な色んなことを提供しているのだが、
大きな3本柱は
365days of meals、alcohole/drug recovery、shelter/housing
そして、womanとfamily専用の建物もある
 
ここのrecovery programは、結構すごいと思う
ここで働いている数人のprogramを修了した人にしか会ったことがないから、UGMが言っている数値とは別に、実際どれくらい成功例があるのかわからないけれども
 program修了後のafter careがしっかりしている気がする
 
 
First United Churchと違って、UGMは教会色がかなり強い
まず、receptionにいる人の雰囲気でもなんとなくそれを感じることができる
(すごく清潔で面倒見の良い親切そうな、来る者拒まない雰囲気。悪い意味ではなく、教会独特の)
なので、初め少しだけ抵抗があったが、押し付けることも一切ないし、本当にひたすら親切だった
 
また、常時誰にでも開放されているわけでもないので、例えば、first unitedの様に中のベンチで昼寝できるようなところもない、もちろん、この中に椅子はあるけど、用事もなく居れるような感じではない
 
また
神についての教えを食事配給の食べる前にみんなにいちよ説くが、
基本的に大半の人が聞いていないけどね…
 毎食200食以上を配給しているのだが、本当にここのsarveは大変である
軽くsportである、来る人来る人そのまま入れると座れなくなるので、いちよ人数制限をする
まずは、100人くらい入れて、だいたい食べ終わって出ていくと、料理の量を確認してから
よし、こっからまた100人入れるよっと入口と連絡を取り、次に待っている人を入れる(ちなみに屋内待合室もある)
 
ここの配給システムは、まず並んでチケットをもらう
で、そのチケットと引き換えでご飯をもらえるというシステム
しかし毎回数人いるのだが、初めの方に来て食べ終わり、再度外に並んで2枚目を受け取り、おかわりする人 
なるべく多くの人たちに食事を配ることを趣旨としているので、これは違反となる
この違反が見つかると、たしか1週間くらい出入り禁止だった気がする
 
でも、あまりに多いし忙しいからみんなよくわからないのだけど
 
sarveしながら、入口に目を向けての会話は
 
―ちょっと、あの人、今日2回目じゃない?さっきもらっていたような・・・2回目よ、絶対。
 
―余裕なくて見てなかったよ。先週来てたから覚えてるんじゃないの?
 
―私、昨日の記憶も怪しいんだから、先週のことなんて覚えてないわよ!笑
 
といった感じ。
 
で、本人に、
―2回目でしょ?2回目は違反だからね、今回はいいけど、次にやったら1週間出入り禁止だからね!
と注意することが日常茶飯事
食堂の中もすごくきれいです

こうゆうかわいいちょっとしたartっぽいのがちょこちょこある
(donationした人の言葉とかだったりするけど)


スタッフ(ものすごい沢山いるので)や
recovery centerを利用している人の食事はかなり美味しい
が、サラダバーは無いにしても、配給の食事と結構近かったりするけれど




ここの食事はおいしいし、food exchangeからの食材を使っている

この白い制服を着ているのが、スタッフで
普通のかっこうの人がvolunteer
kitchenの中も広くてとてもきれい、いつもラジオがガンガンついていて、みんな歌いながら楽しそうに仕事をしている
基本的に男の人が多いかな
いつも鼻歌を歌っている背の高い鼻の下の髭がすごく立派なおじいちゃんのシェフがいるのだが、
包丁づかいが神業的に早い…早すぎて口を開けたまま凝視してしまった
 
教会だけあって、christmasやeaster、thanksgiving dayなどの日は、お祝いになるので
通常の配給よりもさらにグレードが上がり、その上、配給する量もかなり多くなる(10倍くらい?)
 
ちょうど、10/13がtabksgiving dayだったのだが、下の動画は、去年のThanksgiving dayのもの
 
 
 
 
ここに初めて来た時に、エレベーターで一緒になった私と同じくらいの歳の男の子がいた
とても人懐こく、よくしゃべる明るい瞳の男の子で、元々はベルギー人だと言っていた気がする
なんでここを知ったのかの話になり、彼に聞いたところ
 
僕、ここに住んでいたんだよ、っと言われた、初め意味が分からなくて
へーここに?(この近所に住んでいたのかな?くらいにしか思っていなかった)
そう、僕、捕まっててさ、最悪な刑務所生活から出た時は、お金も何もなくって、住むところもなかったんだよね
で、ここのshelterに住んでいたんだよ。
ここの人たちはみんなすごく親切で仲良くしてくれてさ、本当に世話になったんだ
だから、僕はここでお手伝いをしたいと思ったんだ
と、屈託ない笑顔で話してくれた
 

 
 
さて、隣にあるquest food exchangeについては、食べ物を配ること(vol.4) にも書いてあるのだが
これは、UGMと同じ建物になるのだが、入口は隣になる 

 
でもって、この同じブロックになるのだが、もう少し先に行くと
UGMが運営しているThrift storeがある
 
 
 
この界隈のshelterは、今は女性専用の施設もかなり増えた
これは、shelter内での性犯罪が絶えなかったこともある
また、youth用、 senior用、family用と細かく分かれているところもある
 
暗くなると通りに増え始めるのがsex trade workerなのだが、そのsupport施設もある、mapだとAlexander st.にあるWISHがそれになる
 
 
まだ、色んな施設や興味深い場所がたくさんあるのだが、
自分がよく知っているところについてだけ、書いてみました。
 
あ、あと、
gore st.×cordova stの所にvancouver police museumがあります
  
 

余談だが、Carnegieでジャッキーとはなしていたのだが
---東京にはここと同じくらいの数のhomelessがいるんだよ。 と言うと、
---え?日本にはhomelessがいないって聞いたよ! と、すごく驚いていた。
そして、
---日本は、食べ物がすごく余っているのに、飢餓で命を落とす人が年に数人いるんだよ。と言うと、信じられないといった感じで、より目を丸くしていた。
 

DTES (vol.14)

DownTown EastSide のことを略してDTESという
  
少し難しい重い話が続いたので、ここでDTES(特にHastings)のちょっとした街とサービスの案内を書こうと思う
 
この界隈を行くなら、気をつけて欲しいことがある
 
一つ目は、暗くなってからは一人では行かないこと
二つ目は、興味本位や冷やかしでは行かないこと
三つ目は、何があっても自分の責任なので、不注意な行動はしないこと

私は常に一人だったので、早朝や夕方はあっても、真っ暗になってからは行かなかった。
どうしても夜に通る時は、バスや車を使って目的地の目の前まで行くことをお勧めする
肝試しや冷やかしで行くのは、本当に失礼だからやめてもらいたいし
最低限の注意さえ怠るのなら、そもそも日本の自宅から出ない方が人に迷惑をかけなくてよいと思う

今、この地域では、再開発の波が押し寄せてきている
上の写真のおじさんが中をのぞいているところも、工事中(元は1908年に建てられ、Charlie Chaplinをはじめ、数々の有名なスターが興行をしたカナダで最も古い劇場で、2011年に取り壊しされた"the pantages theatre")で、condominiumの建設が予定されている

この急激な再開発は、hastingsの住民をはじめ社会福祉団体の不安の種で、反対運動や集会が所々で行われている
しかし一概に"Canada's poorest postal coad"又は、"notorious"といわれているこの地域の汚名の清掃と払拭のためではなく、老朽化しすぎて危険とされているSROs(=single room occupancy hotels、元ホテルを利用した低所得者用の住居)のrenovationも兼ねているといわれている
("Canada's poorest postal coad"と言われているが、この狭い地域で、実は一日当たり1万ドル近くが色々なsocial service、low-cost housingやsupportに費やされている)


13 provincially-owned Single Room Occupancy hotels in Vancouver’s Downtown Eastside
 
だから、もしかしたらこの2、3年で急激に町が変わる可能性もある

ここhastings界隈と言っても、通りを2本くらい行けば、オシャレで高級なshopやrestaurantがあるエリアだったりする



私の知っている範囲なんて、時間と英語力がなく、残念なことにほんの少しなのだが
いくつかこのmapの赤い四角で囲った場所について、まずは書こうと思う

さて、まずはMain×E. Hastingsにある公立図書館のbrunchでもあるCarnegie center

East Hastingsといえば、という感じで代表的な私の好きな建物の一つ
(以前のblogの→ history of East Hastings(vol.10.5) で少し触れている)

教会にも見えるが、外から見ると何の施設かわからない
また、建物の周りは一日中hastings特有の人々が集まっているため、一見近寄りがたいのだが、

中は、螺旋階段にステンドグラスになっていて、3階建てで、とてもきれい

1階部分は、receptionと図書館の分館と椅子とテーブルがある憩いの場がある

この憩いのスペースでは、みんな思い思いに使っているのだが、
チェスをしたり、話したり、読み物を読んでいたり、ご飯を食べたりしている
白い扉の奥が図書館、入口を抜けて、receptionを過ぎて向かい側になる

2階に上がると、食堂とkitchenと食堂を抜けて奥に行くと小さな体育館もある
夏は冷房が効いているので、体育館に涼みに来る人も。
ものすごくスローなエレベーターもある
扉の奥も食堂
扉の奥は
こんな感じ、まだ早朝なので、電気がついてなくて
少し暗いけど、清潔で綺麗

奥が、カウンターとキッチンになる

ご飯を注文し、serveするカウンター
学食や社食みたいに、並んで買う
少し狭いけど何でも揃うキッチン
キッチンの奥の方
朝昼晩365日、温かくおいしい食事を出す
忙しく稼働しつづけるovenは、いつもタイマーのブザーをなっている

3階は、事務所、meeting room、learning center、computer roomなどがある


carnegie centerのkitchenの総括みたいな形で15年以上働くアンソニー
――ここで働き出す前から、この建物自体は何年も前から知っていたんだけど、何の建物かはよくわからなかった。それに、建物の周りが、あんな(drugの取引やhomelessの人がたむろしている)感じでしょ。だから、公衆トイレ(確かに外にトイレがある)をみんな使ってるのかと思ってたんだ。
でも、ここで働くことになって、中に入って驚いたよ、すごくきれいだから。それに、ここのシステムがすごく良いことにも驚いた。この界隈は、homelesssに出すfreeの配給はたくさんある。でもこのcarnegie centerは、すごく安価だけどお金さえ払えばだれもが、温かくおいしい食事を食べることができる。このシステムは、今ではいくつかあるけど、ここが始めた30年前くらいは、どこもやっていなかった。
ここはね、homelessやhastingsに住む人だけじゃない、すべての人が来ていいからね。でもね、宣伝なんかしてないでしょ、宣伝したら、いっぱい来ちゃうからね。僕は、この建物がとても好きだよ。


私も、本当にそう思う
私もcarnegie centerがとても好きだ。
毎日色んな人が食べにくる。常連が多いけど、見た目がちょっとボロボロな人、low incomeの人、近くのsocial施設で働いている人、おじいちゃんやおばあちゃん、ヒッピー風の人、downtownで見るような親子や家族連れ、スケボー少年やbiker、学生、工事の人など…

365日、3食、温かく、その日に作った食べ物を出す(breakfast $2.00/lunch $2.25/dinner $3.25)
メニューだって毎週変わるし、食べ物の選択肢もある。
vagetarianだって選択可能である。
(食事内容については、以前書いた、食事調査レポート(vol.6) に、詳しくあります。carnegieのは最後の項目かな)

carnegieの話をすると、残念なことに多くの人が、
だからそもそもlow incomeの人用でしょ、とかhastingsの住人の食事でしょ、と未だに言われるけど…
その日のメニューは黒板に書いてある
いつも置いているside menue

たまたま用事があって、夕方に行くと
今日のはすごくおいしいから食べていきなよとジャッキーに言われて出してもらったので
1plateに全部のせてもらったのだが、通常は、デザートは別皿
ショーンが作ったローストビーフ/マッシュポテトwithグレービー

 


さて、carnegieの1階のreceptionに置いてあるのだが
"Resources in the DTES(quick reference)"という資料




見た通り、このDTESにあるhomelessやlow income, alcohole/drug addiction, mental illnessやその他困っている人たちや、DTESの住人に向けてのsocial serviceの簡易的なリストになる
これは、ネットでも印刷できる

これを見て、あまりの多さに驚くかもしれない
しかし、実は自分でプリントアウトするとDTESでの食事において最強の冊子がある、
それが、これなのだが→ DTES Food Map - Updated July 2013

内容はこんな感じで、曜日別の一日のtime schaduleがアイコンと共に載っている

 
 
 
 




ちなみにアイコンの説明
さて、話はもどり、insite とその隣のThe real compasion societyについては、Drugに関して(vol.12) に、Aboriginal front door societyについては、First people(vol.10) に、まわりの社会福祉団体がよく夏のpicknicやBBQイベントに使うOppenheimer parkについては、Homeless in vancouver(vol.5.5) (裁判所の決定で10/8にこの記事にあるテント村が撤去になったそうです。naokoさんに教えていただいた情報です)に書いているので割愛して
 

 
pigeon park とDNC street marketについて

pigion parkはhastingsの憩いの場

ここでは、井戸端会議をよくしている
beat copも時々加わって
天気の良い日は、日向ぼっこしていてpeacefulですごく楽しそう
今は建物の半壊で、半分が、立ち入り禁止
DNC street market(DNC=Downtown Eastside Neighborhood Council )
毎週日曜日、pigeon parkの横のcarroll stで行われているsunday street market
本当にいろんな謎なものが売られていて面白い
 
おじさんが携帯をたくさん売っていて、充電器は?って聞いたら、「ない」と言っていた…

 
これは、朝の準備中の時
 ちなみに、このsunday marketだけじゃなくて、日常的にon hastings stでは住人による勝手な青空市があるのだが


最も盛んな箇所( between carroll st and columbia st)


道に住んでいるのか、それとも売ってるのか見分けがつかない時もある
ここは、columbia stとmain stの間かな。
この目の前のお店は、skaterのrestaurant、中にBCで一番大きい indoor public rampがある