2018/07/13

ドイツ旅日記⑪ 6/14 チーズと馬車と耽美狂王の夢の跡

やっと3日目にしてアルゴイらしい天気になる
朝からHüttenbergにある手作りチーズ工房の見学ツアーへ

Bergbauern-SennereiHüttenberg
https://bergkaese-allgaeu.de/

周りはほぼ農場
ここにもマイバウムが立っている

アルゴイの乳牛は、基本的に薄茶色の牛が多い
乳が出やすいとか
(チーズ屋のHPから)
またまたバイエルン訛りの強いチーズの職人さんのガイドツアー(10:15AM~)
チーズ作りの朝は早いらしく、もう今日の仕事は一通り終わったそう

いつも説明をしている親方(?)が今日はいないので、といいながら
慣れた感じで丁寧に説明してくれる

この大釜に原料乳を入れて、乳酸菌やカーフレンネット(凝乳酵素)を入れて凝固させる
(※カーフレンネットとは、子牛の第四胃袋の消化液から抽出される。
現在ではこのような伝統製法を用いらずに、代替酵素へ移行しいるところが多いらしい。)
乳30Lに対してだいたい小匙3ほど(カーフレンネットは粉末状になっている)


固まったものを再度細かくして、熱を加えて水分を出す
その後、型に入れ、余分の水分(ホエー)を取り除き、さらに圧縮をかけ水分を抜く(1日以上)
ちなみにここで取り除かれる水分は、ヨーグルトなどの加工に使った後に、牛に与えるそう

この脇の黒板に、その日に仕入れた生乳の農家と量が記載される
だいたい1000㎏の生乳から100㎏のチーズができる
ちなみに生乳の取引価格は破格的に安いので、酪農業は大変そう…
この工房では、買取価格を少しだけ上げているそう

塩水につける(1日くらい)
上の白い粉は、塩
発酵熟成させる
(チーズ表面に熟成のために何か塗り重ねては、週に数回上下ひっくり返す)
室温16℃くらいで、約2か月~長くて2年くらいするものも

この部屋に入ると、アンモニア臭がして、目が少し染みる
これが、発酵熟成が順調に行われている証拠
ここは手作りなので大きさはまちまちでだが、だいたい1つ22~30㎏くらい
ちなみにこの作り方は、Allgäuer Bergkäse(アルゴヤーベルクケーゼ/アルゴイ地方の山のチーズという意味)
熟成すればするほどクセ(臭み)が増してくる
これは、エメンタールチーズ
ちなみに、クラウスの家の近くに有名な大きなチーズ会社がある

ドイツのチーズ会社だけど、名前がChampignon(フランス語でキノコ)
さて、ランチへ
カウベルが飾ってある
周りが農場で、放牧されている牛が付けているベルが、のどかにガランゴロンと鳴り響いていた


野鳥マップとトレッキング(登山)ルートマップ
原種の蘭の一種
馬車で小一時間、アルゴイののどかな風景を楽しみます
小ぶりの馬だから、乗るのはちょっとかわいそうだけど…

セルフィー
のどか
大牛は無関心だが、子牛は馬車が通ると嬉しそうにやってくる

途中、同じ種類の馬が嬉しそうに並走する
かわいい
タテガミとシッポが長くて、麒麟みたい

さて、では夢の城へ

昨日までの雨は局地的に豪雨だったところもあり、土砂崩れや洪水をおこした地域もあったそう
道の通行止めもたまにあるので、
風景が綺麗なこともあり途中オーストリアへ迂回しながら、
オーストリアとの国境でロマンチック街道最後の地Füssenへ


黄緑の囲いがkemptenで、ゴール地点へ行きます
黒い実線が、オーストリアとの国境になります

Schloß Hohenschwangau
ホーエンシュヴァンガウ城
ルートヴィヒ2世が幼年期を過ごした城

ルートヴィヒ2世 (Ludwig II., 1845年8月25日 - 1886年6月13日)
第四代バイエルン国王
神話と芸術を愛し、幻想の中でのみで生きた短命の美しき王
精神病を理由に廃位され幽閉された翌日、不可解な死を遂げる

当時、ミュンヘンに滞在中だった森鴎外が、このニュースにひどく関心を持ち
著書の『独逸日記』でも『うたかたの記』でも触れている

今回は、ちょうど前日が命日だった


ビュースポットへ、バスで移動
バスではなく、歩いて昇るコースもある

Schloss Neuschwanstein
ノイシュヴァンシュタイン城

ルートヴィヒ2世は、芸術と幻想と夢と美しさだけを詰め込んでこの城を作ったが
未完のまま、不慮の死を遂げる

つり橋のマリエン橋(ルートヴィヒ2世の母の名が由来)からが、お城が綺麗に見える
これも彼が在位中に鉄橋を作らせた(何度か改築している)


結構高いです 笑


滝上90m


地名からとってはいるものの、その名の通り山の頂に佇む白鳥のよう
ディズニーの眠れる森の美女の城のモデルだそう
冬もすごい綺麗‼!
(ネットより)

左端の茶色い建物が幼少期過ごしたホーエンシュヴァンガウ城
右端の白い建物がノイシュヴァンシュタイン城
バルコニーから幼少期の思い出の城が眺められるように設計されている

今まで、全く感じなかったが、この町についてから、一気にアジア系の観光客(特にツアー客)が増える
ドイツロマンチック街道のゴールで、なおかつとても有名なお城があるからだと思うけど
特に中国の方が多くみられて、きっと大人気な観光地なんだろう
Kemptenに戻り、夕飯にビアガーデンへ
やっぱりバイエルン州は、ビールなんだな~

で、私はビールは、(今のところ)飲まないので、
南ドイツ(特にバイエルン州やオーストリア)で有名なMostという洋梨や林檎で作るお酒で
Frankfurtで有名なApfelweinに近いのかな
若いフルーツワインというか醗酵寸前なので、ジュースみたい
(アルコールは6~8%だから、ビールくらい)
左がチェリーと洋梨、右が洋梨だけ
私は珍しく魚料理を頼む
もちろん淡水魚です
これは、ヘルマンの注文した
マッシュルームソースのシュペッツレ


実はお店の隣にアネリーゼの妹さんが住んでいて、
途中で合流することに
本当に素敵で優しい姉妹です
2人は一緒のコーラスグループに入っていて、
そのグループで明日から小旅行だそうでその打合せも兼ねて




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