2021/12/09

展示の告知 冬のおくりものの企画展@益子

 栃木の益子のグループ展です

冬のおくりもの
城内坂店 : フォーシーズン・ギャラリー 
開催期間:2021年12月11日(土曜日) から 12月24日(金曜日) 
開場時間:10時から18時(最終日は17時まで) 

もえぎ城内坂店 
321-4218 
栃木県芳賀郡益子町城内坂150 
0285(72)6003 
営業時間:10時から18時 
金曜日不定休

クリスマスケーキを食べてくれたら嬉しいなって皿
物語シリーズ

#猫とネズミの共暮らし 
#不思議の国のアリス 
#雪の女王 

↑これが色塗って焼く前
下が、焼いて色が発色した後↓

作品のかさ増しに張り子でオーナメントを作る
初めてだったので陶芸より楽しかった。
陶芸の材料で大体は事足りた。

でもここで気づいたが、塗ったそばから色が直接見えると色に迷うことに気づいた。小さな部分でもなんか配色が悪い気がして、5回くらい塗り直したりしたところも多い…陶芸の場合、焼くまでその場で色が見えないから、脳内変換でのみ全体のバランスを見ている陶芸の彩色の方が、色選びに迷わずに済むということに気づいた。
つまり適当ということなのかな…

小さいオーナメント

毒キノコ召し上がれ。
皿はブレーメンの音楽隊。

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b

2021/12/08

後期高齢者の計り知れぬ底力



平均年齢75歳くらいの後期高齢者たちが趣味で薪窯を、年に1〜2回焚いている。

しかも、侮るなかれ、12時間交代で1週間昼夜焚き続けるという過酷なスケジュールである…

上は80代(8割以上が70代)で、
会話内容は主に、体の不調(関節の痛みや倒れた話など)について、孫の話や畑の話だが、はっきり言って、若者より元気である。

窯詰め

世界中で同じ様なことが起きていると思うが、コロナ禍の自粛生活のために外出ができなくなり、著しく体力が落ちてしまったのは悠々自適に暮らしていた高齢者だろう。
今まで自由に出歩いていたり、友達に会ったりしていた元気な人たちが、コロナの恐怖と周囲の非難から買い物すらままならず、閉じ籠もらざるをえず、明けたら全てが元に戻ると思っていたら、動けなかった時間が重しのようにのしかかって来ている頃ではないかと思う。
体力や筋力の落ち方は中年の比ではなく、日頃の些細な行動すら、いかに大切だったかわかるくらいに、動かなかった1週間が1ヶ月以上のハンデとなって運動能力が低下していると実感していると思う。それが、かれこれ1、2年も続いているのだから、やっと行動制限が解除され自由になったと思ったら、今度は体が自由に動かなくなっていたなんて人は、たくさんいるのではないだろうか。

しかし世の中には、健康意識の高い人間というものがいて、
人に会えずとも街を出歩けずとも、意識的に日常生活で少しでも運動を心がけ、車には乗らずに、歩ける場所には自分の足でどこへでも歩き、早寝早起きし、晴耕雨読で雨の日は新しいことを学び、晴れたら趣味の畑に行き、出来たものや得た知識を裾分けすることで人とも交流し、という、昔話に出てくる最後に観音様が幸運を授ける勤勉で正直な村人のような生活をしている人がいて、そういう人を見ていたら、高齢期の健康とは何にも変えがたい幸運であり、昔話はやはり教訓のつまった寓話と思える。

そんな1人が81歳のサカシタさんなのだが、今回の1週間の窯焚きで2回徹夜焚き(夜8時〜朝8時)と昼当番も1回こなすスーパー後期高齢者がいる。

パソコンを使いこなし、早朝起床、午前中数時間を学習する時間(頭脳労働)に使い、その後に畑に行く。
畑も、4箇所くらいをそれぞれ別のグループでやっていて、定番の野菜から、たけのこ、クリ、椎茸、自然薯まで作っている

体で痛いところがあったら、もっと痛めつけるとそうでもなくなる、という独特な訓言を賜ったが、彼の様な生き方はしようと思って出来るものではない。

ちなみに高名な人物の名言を読み集めるのが好きらしくて、ドラッカーの名言のコップの水理論の話までしていた。半分入ったコップの水を半分しかないととるか、半分もあるととるかというあの理論なのだが、きっとサカシタさんの81歳は、まだ81歳であり、150歳(目標)の半分くらいしか来ていないということなんだろう。最後に、そのうち人生1000年時代に入るよって話していた。亀仙人か…

私にとって好奇心は生命の根源だと思っているが、好奇心を持つことにも体力が必要であると思う。そして、やはり好奇心のある人は元気である。
その延長上にある学ぶことや創ることなどは、子供の頃には受動的に嫌でも押し付けられていたが、大人では自らが努力しなければ絶対に得られないものであると思うから、それだけでも本当にすごいと思う。

そんなスーパー後期高齢者たちであっても平等に天から賜る歳には勝てず、
やれ、膝が痛くて窯づめがつらいとか、
やれ、連れ合いが具合悪くなったと急遽病院に行くことになったとか、
前年までこなしていた窯焚きが予想以上に体に応えてしまったりする。

そういう時の交代要員が、高齢窯だけにみんなギリギリでやっているのでいなかったりするので、近所に住んでいるという理由からサカシタさん(81歳)が駆り出されたりする…(みんな割と遠くから来ているので)

なので、本当に誰か薪窯に興味がある人いたら、連絡ください…
若くて(60歳以下で)体力に自信がある人なら尚良しです。

昨日あたりから変なところが痛くて、知らない間に体を打ったかな…とか考えていたら、どうやら窯焚きの筋肉痛っぽい…なんもしてなかったのに…しかも窯焚きから1週間くらい経ってるけど…
どんだけ運動不足なんだ、私は……

窯詰めの準備中。
強還元で、バックファイアがおきている気がする…手が燃えて見える…
学生の時は、窯焚きを酒飲みながらやっていた記憶があるけど、歳的にシラフじゃないとむしろもう無理…
薪窯に使っている耐火レンガが全面灰かぶり(天然灰釉薬)してて、
クリスタルの塊みたいになっている。
宮大工の職人さんが、薪を作ってくれています。
切っても切っても、すぐになくなるけどね…

大事なことなので、2回言いますが、誰か薪窯に興味ある人いたら、お声がけください。

2021/09/26

手仕事直売所2021が、無事に終了いたしました。

久々の対面展示だった松屋銀座での手仕事直売所2021が、無事に終了いたしました。

緊張していましたが、終わってみたら、素敵なこだわりの手仕事を見られ、良い意味で変わり者揃いの作り手たちとも話せて、個人的にとても楽しかったです。

お越しくださった方、ご興味を持ってくださった方、
また、お声がけくださったり、お話してくださった方々、どうもありがとうございました。

年内と年明けに展示がまだあるので、もう少し頑張りたいと思います。

搬出作品の梱包解体中に、あえてエアパッキンの上に寝に来たストーカー🐈

梱包解体終了🐈

二重あご🐈




2021/09/01

コクチ→【 第13回「銀座・手仕事直売所」】松屋銀座8階


 第13回「銀座・手仕事直売所」

【会期】2021年9月14日(火)― 9月20日(祝・月)

【時間】10:00 〜 20:00 (最終日17:00閉場)

【会場】松屋銀座8階イベントスクエア 

【特設サイト】https://www.matsuya.com/ginza/events/2021/0817/teshigoto-13/



大学生の時、お世話になったデザイン科OBの野口さんと、卒業以来ぶりに一昨年、お会いしてお話しをいただいた。

この歳になってからこういう関わり方ができるのは、とてもありがたく、また自分にはなんだかとても嬉しいことだった。

催事という参加の仕方も初めてだし、場所も松屋銀座は、はじめてになる。

自分の作品の系統的にも不安はあるし、場所も人も慣れていないから緊張しているが、

手作りのこだわりの品が揃い、作り手の顔も見えるクラフト・アート市のような感じだと思う。

自分のは代わり映えしないが、他の方の作品を見がてら足を運んでくだされば、楽しめると思います。


こんな状況で、外に出るのを促すのは心苦しいのですが、何かのついでにお立ち寄りくだされば、幸いです。


色んな制限が課せられた2年前から、すっかり取り上げられてしまった『直接、手に取り、出会い、選びとる』という喜びが、また普通に戻ってくることを切に願います。


催事なので、自分のスペースでひっそりと終日在廊予定。


詳しくは、下記の特設サイトにて。



 第13回「銀座・手仕事直売所」

【会期】2021年9月14日(火)― 9月20日(祝・月)

【時間】10:00 〜 20:00 (最終日17:00閉場)

【会場】松屋銀座8階イベントスクエア 

【特設サイト】https://www.matsuya.com/ginza/events/2021/0817/teshigoto-13/


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この秋も、全国各地の作家やクラフトマン、職人、デザイナーたちによる手仕事が銀座に集います。「暮らしの景色を変えるもの」そして「作り手との出会い」を、心ゆくまでお楽しみください。本年はアンバサダーにモデル 高山都氏 @miyare38 を迎えます。高山都さんも作り手に参加し80の出店者が皆様をお迎えいたします。ほか、特集企画【52人のマグ展】などお楽しみも盛りだくさんです。⁡⁡

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<会場内イベント>

【52人のマグ展】

日本各地の作り手のマグカップが一堂に!

※出品者は松屋リビングFBでいち早くチェック!

(在店はございません)

【高山都 店頭インスタライブ】 

9月14日 17:00 (予定)会場からご案内いたします!

【日替わり市場】

個性的な5人の作り手によるこだわりの食を日替りで。

【オンラインストア】

8月25日(水)11:00 Open!

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#松屋銀座
#銀座手仕事直売所
#手仕事直売所
#銀座手仕事直売所2021 


2021/08/05

松屋銀座の催事の展示です。(先出し情報)

8月17日 松屋銀座ウェブサイトOPEN

後日、改めて告知しますが…

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 第13回「銀座・手仕事直売所」

【会期】9月14日(火)― 9月20日(祝・月)

【時間】10:00 〜 20:00 (最終日17:00閉場)

【会場】松屋銀座8階イベントスクエア


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この秋も、全国各地の作家やクラフトマン、職人、デザイナーたちによる手仕事が銀座に集います。「暮らしの景色を変えるもの」そして「作り手との出会い」を、心ゆくまでお楽しみください。本年はアンバサダーにモデル 高山都氏 @miyare38 を迎えます。高山都さんも作り手に参加し80の出店者が皆様をお迎えいたします。ほか、特集企画【52人のマグ展】などお楽しみも盛りだくさんです。⁡

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<会場内イベント>

【52人のマグ展】

日本各地の作り手のマグカップが一堂に!

※出品者は松屋リビングFBでいち早くチェック!

(在店はございません)

【高山都 店頭インスタライブ】 

9月14日 17:00 (予定)

会場からご案内いたします!

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【日替わり市場】

個性的な5人の作り手によるこだわりの食を日替りで。

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【オンラインストア】

8月25日(水)11:00 Open


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【出店一覧】

臼田健二 (木工)/北海道

堂前守人(陶器・アクセサリー)/北海道

辻有希(木工)/北海道

佐藤佳成(木工)/北海道

クラフトKOCHI(木工)/北海道

滴生舎(漆器)/岩手

佐藤木材容器(木工)/秋田

八柳(樺細工)/秋田

Osode(割烹着と日常着)/山形⁡

YAMMA(会津木綿)/福島

conte(ステンレス)/新潟

寺村光輔(陶器)/栃木

pejite(日本の古家具)/栃木

阿久津忠男(陶器)/栃木

阿久津雅土(陶器)/栃木

河合浩(絵)/栃木

佐々木康弘(陶器)/栃木

竹工房 素竹庵 佐川岳彦(竹工芸)/栃木

工房イサド(木工)/埼玉⁡

eri, (アクセサリー)/埼玉

fragrance yes(フレグランス)/東京

SAFUJI(革製品)/東京⁡

松野屋(荒物雑貨問屋)/東京

AIR ROOM PRODUCTS(シャツ)/東京

ヨシタ手工業デザイン室(日用品デザイン)/東京⁡

UU(セラミックジュエリー)/東京 出店日:9月14日(火)-17日(金)⁡

trois temps(手織り)/東京

YYossYY(ジュエリー)/神奈川

ふくちあやこ(磁器)/千葉

FUMI NARASAKI(テキスタイル)/千葉

record 齋藤勝弘(照明)/千葉

米澤ほうき工房(ほうき)/長野

大久保ハウス木工舎(木工)/長野⁡

河原崎貴(鍛造)/長野

木工ヤマニ(ペッパーミル)/長野

鈴木努(木工)/長野 出店日:9月18日(土)-20日(祝・月)

高山都×齊藤十郎(磁器)/静岡

山内染色工房 山内武志(型染)/静岡

丸直製陶所(磁器)/岐阜

woodpecker(まな板・神棚)/岐阜

大下香仙工房(蒔絵ジュエリー・フレスコ画)/石川

松本かおる(陶器)/石川

竹俣勇壱 (金属)/石川

神保真珠商店(ジュエリー)/滋賀

大與(和ろうそく)/滋賀

山口和声(陶器)/ 三重

三陶(耐熱陶器)/三重

金網つじ(金網製品)/京都

開化堂(茶筒)/京都

Kaikado Café(珈琲豆・道具)/京都

HASHIMOTO NAOKO(絵画・テキスタイル)/大阪⁡

tamaki niime(播州織)/兵庫

大塚刃物 (刃物)/鳥取

垣内信哉(ガラス)/島根

西持田窯 (陶器)/島根

須浪亨商店(いぐさかご)/岡山

三宅義一(ガラス)/岡山

備中花筵(花ござ)/岡山

BAILER(布バケツ)/岡山

一陽窯 木村肇(炻器)/岡山

名刀味噌本舗(乾燥麹)/岡山

小林克久 (木工)/岡山

YARN HOME(ファブリック)/広島

宮島工芸製作所(杓子)/広島

いりこのやまくに(いりこ)/香川

砥部焼 皐月窯(磁器)/愛媛

砥部焼 池本窯(磁器)/愛媛

砥部焼 陶房遊-M&M-(磁器)/愛媛

Suno&Morrison(テキスタイル・カゴ)/福岡

てつ工房 小島鐵平(陶器)/長崎

宋艸窯(陶器・布製品)/鹿児島

すすむ屋茶店(お茶と道具)/鹿児島

読谷山焼 北窯 松田共司(陶器)/沖縄

アンパル陶房(陶磁器)/沖縄

照屋窯(陶器)/沖縄

※作り手が在店できない場合がございます。


#松屋銀座

#手仕事直売所

#銀座手仕事直売所

#銀座手仕事直売所2021




2021/07/02

ハクソー・リッジ

 まとめないで、長めに書いておく。

#ハクソーリッジ 
6月23日、76年目の慰霊の日。
戦争ものがやっと見れるようになった今でも、太平洋戦争の映画はどうしても怖い。
バンド・オブ・ブラザースはとても好きで、もう何度も見ているが、同じ制作のザ・パシフィックは、怖くていまだに見れていない。
バンド・オブ・ブラザースの視聴回数から、ずっと沖縄(前田高地)戦を描いたハクソー・リッジがアマプラからおすすめされていたが、これも敬遠していた。

しかし、クリント・イーストウッド監督の硫黄島からの手紙と父親たちの星条旗を見ることができたので、ちょっと勇気が出て見ることにした。
(それでも怖かったので、映画評論家の町山さんのコメントを読んで、事前に心の準備をしたが。)

結果、見て良かった。
メル・ギブソン監督なので、プライベート・ライアンと同様、またはそれ以上の凄惨な戦場描写があるが、実際はもっと凄まじかったのだろう。
良心的兵役拒否で不殺の精神から一切の武器を拒絶し戦場に赴いた1人の衛生兵の実話を映画化。
彼の行動は、信仰がなせる技なのか、もともと勇敢(狂人)だったのか、とにかくすごい。  
殺さなければいけない戦場、しかも圧倒的な白兵戦のなか、武器を持たない兵士の無力感は絶望的である。
無惨なまでに瞬く間にどんどん散っていく命と、泣き叫び呼ばれて駆けつけ必死に手当てを施していく間にも腕の中で消えていく命、それを繰り返し続けていると、努力も信念も存在も命も全て無意味に感じたのではないかと思う。バンド・オブ・ブラザースの衛生兵の回でもそうだった。
それゆえに、尊敬すべき主人公の行為は狂気にしか見えないし、自己犠牲の精神すら信仰による自己陶酔にさえ見えてしまうほどである。

衛生兵という存在を知ったのがバンド・オブ・ブラザースだった。
後衛や駐屯地にいる軍医や従軍看護婦は知っていたが、最前線にいる衛生兵というのは知らなかった。
それにキリスト教圏だと従軍司祭がいることも「神の棘」で詳しく知った。

戦場でもっとも不条理な存在が衛生兵であると思う。
衛生兵は、白地に赤い十字の腕章、そしてヘルメットにもその印つけていた、とにかく目立つようにしている(ドイツでは白地に赤十字のゼッケンまで着用していた)。
これはジュネーブ条約で交戦中にも保護される(衛生兵を狙ってはいけない)という取り決めがあるからだという。
しかし、衛生兵がいなくなることで、その部隊の生存率は格段に下がり、敵に大打撃を与えることになるのだから、常に最前線にいるのだし恰好の標的になる。それに戦時なのだから条約もへったくれもないと思ってしまう。
現に硫黄島からの手紙でもハクソー・リッジでも衛生兵から狙っていく日本兵が描かれていた。玉砕覚悟の鬼気迫る総攻撃をしているのに、敵を削れずにこちらが不利になる衛生兵なんか見つけようものなら生かしておくわけがないだろう。

また当時の日本の独特な死生観もあるのかもしれない。
どこかの記事で読んだのだが、

傷病兵のケアや後送など不十分で、医療や衛生に力を注がずに、ものすごく多くの命が奪われたことは、西南太平洋諸島などの僻地戦での日本の敗北の大きな要因の一つとされている。

「死ぬまで戦え」という軍の教えを自ら実行した死者には実に「丁重」だが、生きて苦しんでいる傷病者への待遇は劣悪で、撤退時には敵の捕虜にならないよう自決を強要している。
もはや「戦果」よりも「戦死」それ自体が目的化しているかのようである。
(一ノ瀬俊也=著『日本軍と日本兵』3 より抜粋)

生き抜いて家族の元に帰ることを口にするアメリカ兵と、
「生きて虜囚の辱を受けず(戦陣訓)」と自決する日本兵。

不思議に思ったことがあるのだが、映画(硫黄島からの手紙)にも出てくるが、
日本兵が自決する時に口にする「靖国で会おう」という言葉がある
ヨーロッパだと、「ヴァルハラで会おう」となったりするのだが、
アメリカだと、こういう時に何と言うのだろうか。

映画の話に戻すと、
怪我しても全力で助けに来てくれる仲間がいるということは、前線で戦う兵士にとって、どれほどの支えになることだろうか。
最後まで見て、腑に落ちたのだが、
あぁ、そうか、これは宗教映画なのか、と。

キューブリックのフルメタル・ジャケットも視聴したのだが、後半の戦場パートは従軍カメラマンのような映し方で、英雄や感動を作らない淡々とした場面展開をしていて、これは戦争映画だなと思ったりもする。
私が見たものだと、ドイツのジェネレーション・ウォーも同じように戦争をただひたすら映していると感じた。

ハクソー・リッジを見たことで、より一層アマプラからおすすめされている映画が「野火」なのだが、これは何があろうと絶対見れない(勇気が出ない)と確信している。

#フルメタルジャケット 
前半部分は下品なセリフ以外出てこない。後半は戦争を淡々と映している。
そして、ミッキーマウスマーチ。

2021/06/30

アマプラ映画視聴覚書

 仕事しながら、まとめて映画視聴したので覚書

#ものすごくうるさくてありえないほど近い
これ、パッケージとタイトルでずっとホラー映画(壁の中に何かがいる…みたいなやつ)だと思っていた。そしたら全然違くて、すごい泣きすぎて、翌日(今日)、目が腫れた。良い映画。だが仕事に向かない…笑

#zodiac  
視聴してた海外ドラマの傾向からおすすめで出て来たので。
つまらなくもないけど…うーん…実際の未解決連続殺人事件の映画。

#ゴーンガール 
(デビッド・フィンチャー)監督つながりで、関連に出てきたので。
これは、なかなか面白かったー。NPHが出てきたのもテンション上がる。

#アルゴ 
ベン・アフレックつながりで。ハラハラする…他人の命を預かるとか無理、CIAになれない。
そりゃ、アメリカを嫌いになるよね。。。
最近だとソレイマニ氏殺害の時も本当に怖かった。

#se7en  
超有名だが初見。ゴーンガール面白かったから見たんだけど…ここの街は暗すぎ。不穏な映像とか不気味な雰囲気とかすごい良いけど。映画は好みではないかな。グウィネスめちゃ綺麗。


#残酷で異常 
このタイトルで、ホラーではない。思いのほか内容が面白い。しかし、やはりタイトルで損しているけど。

#チョコレートドーナツ 
良い映画。FBでおすすめしていた人がいたので。差別と偏見の中、マルコの純粋さと血の繋がらない彼らの家族愛にヒリヒリする。

#mrホームズ名探偵最後の事件  
ジェレミー版が中年期、ベネディクト版が壮年期。で、今回老年期を演じたのはイアン・マッケラン。申し分ないけど、ホームズ特有のソシオパス感が全くない。イギリスの田舎の風景が本当に綺麗。

#1917命をかけた伝令  
撮影手法に詳しくないがワンカット撮影らしく、そのせいか映画の内と外のタイムラインがほぼ同じで、臨場感がすごい。内容は走れメロスである。オフィーリアのような美しい描写もさることながら、撮影の仕方がストイックすぎる。

#ファーゴ 
20年以上前に時間を置いて2回視聴を試みてオープニングの雪景色とテーマ曲で寝落ちして3分以上先を観れていないまま今に至る。で、ドラマ版を春に全部見たので映画版もやはり見ないとと思った。ドラマ版とも繋がる。やはりファーゴの曲とミネソタやノースダコタの雪景色は睡眠導入剤である。

クリント・イーストウッド作品

#グラントリノ  
良い映画。近所がギャングとか銃とか無縁の地域でよかった。。隣にクリント・イーストウッドがいなかったら、どうやって解決したらいいんだ。

#ハドソン川の奇跡 
このニュース、実際に感動した記憶がある。911の記憶が残るNYはなおさらだろう。この奇跡だけを取り上げるのではなく、一人の人間を掘り下げるところがとても良い。

#運び屋 
姿や仕草が、本当にお爺ちゃん。監督と主演をこなす88歳ってバイタリティ凄すぎるが、ストーリーもそうだが歩いてるだけでいちいち心配になる。

#チェンジリング 
いろんなことが実話でなければ良いのにと思うような内容。絶望的実話の映画。アンジー、痩せすぎ、演技はすごい。

#人生の特等席 
クリント・イーストウッドは家族をかえりみない不器用で頑固な父親役が多いな…日本語タイトルが良い。


#父親たちの星条旗  
#硫黄島からの手紙 
この順番で見たせいで、硫黄島の方が強く残ってしまった。両方見た時の圧倒的戦力差に愕然とする。硫黄島からの手紙は邦画の様に全編ほぼ日本語なのはすごい。2本はリンクする場面もたくさんあるが、書き方は全く違っている。しかし訴えかけてくるものは一貫している。実際はもっと壮絶な状況だったのだろうから、これ以上で観るに耐えられない描き方でなくて良かった。当時の両国の、国と神と命の捉え方の違いが如実である。

#アメリカンスナイパー 
同時多発テロの後のイラク戦争。非難するわけでも英雄視するわけでもなく一人のスナイパーを通してアメリカ兵の感覚が淡々と描かれている。

#インビクタス  
27年間投獄されて、それでも希望を失わず、他者を許し、信念を曲げず、何かを成し遂げる為に生きれるのだろうか。
モーガン・フリーマンの喋り方も見た目も完全にマンデラ氏である。

#jエドガー 
老けの特殊メイクすごい。見ていて、なんか息苦しくなる…彼の生き方や性格も含めて。


2021/04/17

ネズコ食われる

 今、頼まれた土物を仕上げるために場所を借りているのだが、その工房は木造のプレハブっぽい作りで、屋根裏に大きなネズミ一家が住み着いてる。

たまに天井近くの棚を縦横無尽に走り抜けて行ったり、頭上で足音がしたり、埃がハラリと落ちてくるが、こっちに来るわけでもないので、仮暮らしの同居人として、レミーと密かに名付けて、あまり気にせず私は自分の仕事をしている。

今日、また屋根裏でゴトンっと音がして、音がした方へ振り返り棟木の方を見上げたら、今まで見たことなかったホースのようなものが屋根裏からたわんで垂れ下がっていた。

レミーが走り回って配線の束でも落としちゃったのかなと思って、ロクロの続きをしていた。

あの落としたホースはレミーが綱引きみたいに引き上げないとそのままになるなぁ、など、ロクロをしながら呑気に考えていた。

すると今度は頭上をタタタッと走り抜ける音とともに、後ろで何かがポトっと落ちてきた音がした。何事かと振り返ると、天井裏の断熱材の小さなカケラと共に5cmくらいの明らかに子供のネズミが床に着地し、閉まっているドアの方へ必死に逃げていった。

さすがに、3mくらいの高さから落下してきたので、びっくりしたが、愛らしい姿だったので、
「ネズ子や、どうした? 外に出たいのか?」と話しかけながら、ドアを開けてやるが、ネズ子は動揺しすぎて、外とは逆方向の物陰へ走り去っていった。

ネズ子が落ちてきた棟木のあたりの隙間の暗がりを見上げると、隙間から白い三角の喉元みたいなのが見えたので、落下した子供をレミーが心配してみているのかな…とか考えていた。

画像1

その後、また気にせず作業していると、ネズ子は動揺しすぎて何度か床を走り過ぎ、その度にこちらも多少驚くものの「ネズ子は、上に戻れないのか?」など一人で話しかけていた。

そのうち、上の方に上がっていく音がして、ネズ子は屋根裏に戻れたのか、と安心していたら。

また、天井でタタタタッと走る音がして、しばらくすると静かになった。

そうか、ネズ子は親元に帰ったんだな。よかったよかったと思ってそのまま1時間くらい過ぎたあたりで、粘土を運びながら、棟木の配線のホースが垂れ下がっていたあたりに何気なく目を移すと、ホースがなくなっていた。
レミーたちが引っ張ったのかなと少し驚いてしばらく見上げていたが、音沙汰もないので、また仕事を続けていた。

だが、ロクロをしながら考えていたが…

ホースだと思っていたものは蛇ではないか…

ネズ子を上から見ていた喉元はその蛇のもので、食われそうになって必死に逃げていたのではないか…

いや、そもそもレミー一家は全員丸呑みされているのではないか…

星の王子さまの冒頭のゾウを飲み込んだウワバミのイラストが思い出された。

画像2

数日経ったが、その後、ネズミを一回も見かけていない。

画像3

家族全員が同じ蛇の中でゆっくり消化されていくのは、不幸中の幸いかもしれない…
…と、思うことにした。


2021/02/01

グループ展『お雛様と吉祥のかたち展』@恵埜画廊(山形)

 久しぶりに本業の告知をする気がする…

看板ちゃた

山形市の恵埜画廊(よしのがろう)でのグループ展です。

『お雛様と吉祥のかたち展』

2021年2月4日(水)~2月21日(日)

火曜日定休

AM10:30~PM6:30(最終日PM5:30まで)

恵埜画廊

〒990-0042 山形県山形市七日町2丁目1-38

023(623)3140

http://www.yoshino-garo.jp/home.html


あぁ~山形行きたいな~

恵埜画廊のFBより↓

「お雛様と吉祥のかたち展」はじまります。春を寿(ことほ)ぎ、祭る、日本の美しやかな縁起物、人々の願いは、姿を時代に求められながら変化し、現在に至ります。
#山形#恵埜画廊 にて 2月4日(木)~21日(日)10時30分~18時30分 最終日17時30分

「子の健やかな成長を願うお雛様や兜など、節句を表わした
絵画や工芸は、暮らしを彩り、節目を祝う飾りとして大切に
受け継がれてきました。
春日大社の祭礼ゆかりの『奈良一刀彫』の立雛や兜、男児
女児問わず、子供の守り神として飾られる『犬筥』、京都有
職造花ゆかりの『花掛飾り』、また新しく『破魔弓飾り』も
加えました。更に現代作家による吉祥のかたちも華やぎま
す。 一日も早く日常が戻ることを祈念して。この機会にどう
ぞご覧くださいませ。」