2012/02/24

ツルヲオル

銀座は休日並みに人が出ていた、春の陽気な上、給料日だからかな
コートを手にかけて歩く人が多かった
心持ち、みな一様に表情が明るかった

×××××

帰りの電車の中で、7.5㎝サイズの折り紙で鶴を何枚も折っている女の子がいた
折り紙の袋に『〇〇〇の分』と書いてあって、きっと彼女が担当する分なんだろう
丁寧な手つきで、角の方まで綺麗に折っていた

千羽鶴とは、何なんだろう・・・そもそもなんで折り鶴なんだ?

昔から、願掛けや見舞いに送るという慣習があるが、
その慣習の心遣いというか、趣旨は、とても素敵なことだと思う
誰かを想い、一つ一つに祈りを込めてせっせと折る
本当に慎み深い気遣いの精神の日本人らしい、素敵な慣習だ



でも、実際の見た目は、まったく素敵じゃない
見た目、野暮ったいんだな
なんか、むしろ・・・いらない・・・結構、場所とるし・・・

それに、捨て方がわからない・・・そもそも捨てないのかな?
でもホコリとかすごいたまりそうだし

お焚き上げの時に持って行っていいのかな?


そういえば、地震直後に、駅の構内で
被災地に千羽鶴を贈ろうという団体が、
駅行く人に声を掛けていた
何か出来ることは?と焦り、暗中模索だったため
ちょっと心が動いて、そうか、折ろうかなっと歩み寄ったが
・・・なんか、これって自分が求めてないと思い

鶴よりもお金や物を送るのが先だと思った

もちろん、願いが込められた鶴を見て
励まされた方もいるだろう

しかし、今、鶴なのかな?とちょっと不自然に感じた
もう四方八方手を尽くし、人間ができる範囲のことは限界までやったから、
あとは神さまにしか頼めない様な時に、
祈りを具現化し形にしたのが鶴なんじゃないだろうかと
私は勝手に解釈している

本当にその心遣いの慣習は素敵だけど
ときどき不自然に感じる時がある

なんでもそうなんだけどね
折り鶴代行会社まであるらしいしな・・・

海外の災害の時に、千羽鶴を送って断られたというのも聞いたことがある

この慣習は、日本の無形文化遺産な気がするけど

もうちょっとやりようがないのかな~
見た目が特にな・・・
そのままイカしたインテリアに早変わり的な
もっとアート感覚のものとかな~

それにもっとも近い、
どっちつかずの感覚に陥るのが、
『色紙の寄せ書き』である
素敵な文化なんだろうけどね
・・・いらないし、捨てれもしない

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