2026/02/02

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 運転をしていた

交差点の前で信号が赤になり、車を停止させた
歩行者信号が青になり、
横断歩道を渡ろうとして小走りに通り過ぎていく、急ぐ人影をぼんやり眺めていた

フッと、さっき見つけたネットニュースの突然の訃報を思い出した
ラジオからは知らない若いバンドマンが新しい愛について歌っていた
昨日、久しぶりに会った会いたかった人と思わずハグした暖かさとか強い感触が思い出されて
なぜか鼻の奥が強く痺れて、視界が滲む

生きていると、人を含め親しく思うイキモノの死に、出会うことはある
平時の国で生きていてさえも、
歳をとると、死との出会いが多くなる
それが、緩やかであれ、突然であれ、体に打ち込まれるアンカーは変わらず重く鈍く、時間が経つとアンカーの分だけ空白ができる

文章にするのは好きだけど、自分の想いを口で説明するのが苦手だ
苦手すぎて、大事なことが毎回ちゃんと言えなくてずっと後悔する
お別れをする時、感謝する時、謝罪する時、
誰かが大切な愛するモノを失った時、
言葉で伝えなければいけない一番大事な時に、それに対峙した瞬間いつも緊張から軽い酸欠になる
それを誤魔化すために出す言葉は、
いつもの軽口のように適当にスラスラは出てこなく
場違いな言葉しか出てこなく、焦ってしまう
頭からどんどん酸素がなくなっていく

ラジオでは、よく流れてくる女性の声が自分や人生の愛について歌っている
このラジオをよく聞いていた頃、私をワクワクさせた早口の声は
世界はヘンテコで面白いんだと教えてくれた
その後も、ネットラジオや動画でもずっと楽しませてもらったし
色んな事を知るきっかけになった

少なくとも、あと20年は世界をウォッチしててもらいたかった
この世界をおいて、そんなに早く次の世界に行ってしまうなんて

家に帰って、寝ている猫が息をしているか触って確かめて
ゆっこちゃんの文章を読んで、また泣いた
そのまま茶色い毛に顔を埋めて心臓の音を聞いた