2019/06/29

⑳まとめ Auschwitz-Birkenau編13

なんだかすっかり長くなってしまった。
たかだか半日(6時間程度)見学した内容だったのだが、実際見た想いや恐怖による強烈な好奇心に駆られて調べていたら、すっかりアウシュヴィッツ編だけで10記事以上になってしまった。(これでもだいぶ削ったのだが…)
書いている途中、調べたりして補填した知識もかなりあるが、基本的には行った時に感じたそのまま感覚を書く様にした。そして、中谷さんがガイドしてくれた場所をなるべく正確な順番に沿って書いた。
たぶんこのコースが、公式のコースの一つなのだろう。(修理修復で見学が変わることもあると思うが、ネットから見つけた下の地図の赤い矢印の順番。)
中谷さんのガイドに参加していた人の中に、旅先という雰囲気ではない感じで、とても綺麗な女の子がいた。
彼女は、ロンドンの大学で保存修復を学び、アウシュヴィッツ(アウシュヴィッツ・ビルケナウ国立博物館)に研修に来ていた。
ここにある紙媒体の資料などを中心とした文化財の保存を主に行っていると話していた。
アウシュヴィッツには、後世に残していかなければならない膨大な資料や展示物があり、また、そのどれもが貴重であり、大切な誰かの命のカケラでもある。
建物もだが、遺品は特にこまめな修復が必要となるだろう。
そのため各部門に、世界各国から優秀なスタッフが集まっていて、職場では基本英語らしい。
彼女が、別れ際に、もし時間があれば寄ってみると良いと教えてくれた場所がある。
その時、時間的にも精神的にも余裕がなかったので、結局、私は行けなかったのだが、次の機会があるのなら、絶対に行こうと思った(今、すぐに行きたい)。きっとあまり知られていないと思うので(特に日本だと)、自身の備忘録のために、そしてこれからアウシュヴィッツへ行く人の為に紹介しておきます。
アウシュヴィッツ・ビルケナウ国立博物館の近くのHarmężeという小さな町にある修道院(なのかな?コルベ神父やその他のフランシスコ会の収容所での殉教者たちのメモリアルセンター/St.Maximilian Centre)のギャラリーに、舞台美術家Marian Kołodziej(ポーランド語名の発音がわからないです。すみません)の強制収容所での体験を描いた一連の(荘厳と言うべきなのかな?壮絶な)大作があるという。
上のHPから展示の様子を見ることができます。たしか、事前に連絡しておいた方が良いと言っていた気がします。英語ですが案内をしてくれるそうです。
(※写真はPaPの記事より。展示についてのことを書いてあります。→http://193.200.216.101/en/poland/history/news,507792,shocking-exhibition-of-former-concentration-camp-prisoners-works.html)
Marian Kołodziej(1921-2009)
ポーランドのアーティスト(主に舞台映画美術)
1940年、最初期にアウシュヴィッツに連行され(囚人番号432)、その後様々な収容所に回される。
1945年、マウントハウゼン収容所(オーストリア)の解放とともに、やっと自由になれる。
その後、クラクフの美術アカデミーへ行き、数多くの舞台・映画美術を手掛ける。
1992年、脳卒中で一部身体に麻痺が残りながらも、青年期の強烈な記憶(強制収容所での数年間)をテーマにした一連の大作を手掛ける。
ポーランドの詩人Zbigniew Herbertの 
“You have not survived simply to live. You have little time, a testimony must be given.”(Zbigniew Herbert)
という言葉を受けて、約50年の沈黙を経て制作に取り組んだ。
(※写真はwikipediaより)
どのドキュメンタリーだったか思い出せず、うろ覚えなのだが…。たしか、ドイツでは、医学を志す人が必ず読むものとして 『人間性なき医学』という本がある。
これは、医学・心理学者のアレキサンダー・ミッチャーリッヒとフレート・ミールケが共著(編集・解説)した、ナチスが行なってきた人体実験をまとめた本になる。
その本の序文に記されている言葉を一部抜粋する
“過去の償いをすることは、われわれ人間の力をもってしてはほとんどできないことである。しかし、過ちを克服することは、弱者であろうと強者であろうと、もっとも人間にふさわしい行為である。われわれの意図は、努力と恥を惜しまない人、歴史からすべてを学ぼうとする人を助けることであった。そのような人のために、われわれはおびただしい書類と愚行の記録を示し、その中に歩むべき正しい道を切り開こうとした。われわれは個々の人間の罪を暴露するためにそうしたのではない。われわれは、すべての民族を苦しみの中に巻き込んだわれわれの時代のすべての関係の一部を認識できるようにしたのである。われわれの罪を小さいものにすることはわれわれの関心事ではない。なぜなら、罪を知りながら生き延びるときにのみ、われわれは同時代の人びとの尊敬を獲得することができるからである。かれらの尊敬をえられるのでなければ、われわれの人生はもはや生きるに値しないのだ。”(『人間性なき医学』序文より抜粋)
今回の記事きっかけで目にした映画や本などの感想も書いておきたいが…それは、おいおいかな… 

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