2017/04/15

サイトバル、本当にスバラシイ!


宮崎ブーゲンビリア空港(名前がすでに南国)の到着口で待ち合わせをし
優しい妹さんが車でわざわざ迎えに来てくれ、まずは平和台公園で用事を済ませて
西都原(サイトバルと読みます)へ
 
27度という夏日・・・いや体感はそれ以上だな
春を超えてもう夏です、宮崎
 
博物館に行く、といわれ、
博物館?ふ~ん・・・と、少し侮っていたが・・・
 
 
西都原考古学博物館、すごく面白い!!
声を大にして言いたいです
 
ここ、本当にお勧め!!
 
あぁ、また行きたいよぉ・・
 
そもそもなぜ考古学博物館があるかというと
 
 宮崎県の中央部に位置する西都市(さいとし)には、
西都原(さいとばる)古墳群がある
 
これは、南北4.2km・東西2.6km(東京ドーム233個分)の範囲に、
前方後円墳や南九州特有の地下式横穴墓など319基の古墳を有する、
九州最大級の古墳群になる

 
桜は、もうほとんど散っていたが、
この時期は菜の花畑と桜とつつじが咲きみだれる

四季により、コスモス畑やヒマワリ畑になったりするらしい
 

まず、入口通路からドキドキする
細部にいちいちこだわった展示形式、映像
綺麗で丁寧な作りと、荘厳な音楽と照明
 
もう、ここから壮大な古代浪漫の世界にいざなわれ絡み取られていたとは…


考古学博物館って、こんなに面白いものなのか・・と目から鱗
割と日本の考古学博物館をいくつか見てきたが
今まで見てきた館と雲泥の差である
 
 
 
 
展示の形式も本当に工夫していて、それだけでも引き込まれるが
なんといっても解説文が、面白い・・・
 
 
文章の比率が割と多めで読み応えがある展示なのだけど、
それが壮大なストーリー仕立てで、冒険譚を読んでいる気分になる
 
 
普通の解説文と違って、すごく詩的な文章で、癖が強め
その上、文字のレイアウトが独特
 
 
マラルメの″骰子一擲″だと誰かが書いていて、なるほどと思う
 
 
独特なレイアウトは、真似できないが
例えば・・・
 
叩き付けられた波の谷間から、
再びその頂に押し上げられた時、
遥か彼方の水平線に蓋をするように広がった靄の中に、
濃縮された紺色の一角があることを知る
 
その中の
微かに見える
紺色の頂を
目標にして、
 
進めばよいと、
古老から聞いた。
 
海に漕ぎ出せば、
人はみな勇者になれる。 ”
 
(展示から文章一部抜粋)
 
 
 
解説というか、ほとんど散文
 
てっきり詩人か小説家が編集に入っているのかと思ったら
 宮崎県の考古学者の方が書いているそう
 
しかも館内に流れるBGM(この館のために作られた)と照明が、
この文章にあいまって、ワクワク感がとまらなくなる


″考古学という、歴史を研究する学問を難しく考える必要はない。
人々がどのように生きてきたのかを、ありのままに理解しようとさえすればよい。
自然とどのように向き合って生きてきたのか。
人間と人間との関係の中で、何を考え、どこに行こうと、夢や希望を抱いて生きてきたのか。
何よりも考古学は、人間の営みのすべてを対象とする学問だから・・。
悠久の歴史の浪漫に思いを巡らせるのもよいし 
また、少しばかり深刻に、奥深い人間の歴史の何たるかをしばし考えてみるのも良い。″


 
 
 
ちょっと古墳やピラミッドの様な昔の墓に入るような外観
バリアフリー設計と、モバイルを使ったバイリンガル対応(英・中・韓は対応済み)
生涯学習や体験学習も完備していて
 
力の入れ方が半端なくて
こんなに面白くて
 
なんと、入場料が
 
無料!!!
 
ありえない・・・この博物館を見た時に、
もしかして、宮崎県はお金持ちの県なのかな、と思った
 
 

公園を一望できる展望デッキがある
こうゆう博物館や文化施設が増えると、日本人の文化水準が上がるのに
近くに住んでいたら、毎日通いたいよ・・・
 
大事なことなので2度言いますが
 
ここ、本当にお勧め!!
 
 
後ろの赤いのがつつじ

※写真を撮るのを忘れた部分は、一部ネットから引用しています

 
 

土偶がちゃがちゃ
チキン南蛮や岩牡蠣、地鶏炭火焼き、目光唐揚げなど宮崎のうまかもんをたらふく食べた帰りに
高台に提灯のライトアップが見えて寄ると
見晴らしのいい高台の上の2本の桜の木の下で、近所の方々がお花見していた
東京の芋の子を洗うようなお花見とは違って、
あぁこれが本来のお花見だよな、と思う
 

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